News

小室圭さん文書の4万字に恐怖。解決しても人として謎すぎる/辛酸なめ子

眞子さまを幸せにできるのか問題

 小室文書をざっと拝読して、さすが弁護士の勉強をしているだけあって、論理的で詳細で、きっと有能な方だと思われますが、何か冷たいというか利己的な印象を感じます。
眞子さまを幸せにできるのか

写真はイメージです(以下同)

 2017年の婚約内定会見では「座右の銘は Let it be」と、ピースフルな面をアピールしながらも、用意周到に母と元婚約者の会話を録音したり、公開処刑のように元婚約者を追いつめたり、裏の顔が冷徹です。素直で純粋な眞子様はそんな二面性に惹かれたのかもしれません……。「結婚に対する思いに変わりはありません」という言い方もクールですが、愛はどこに行ったのでしょう? この長文を書いた行為自体が、愛なのでしょうか。  長文の文書について「文書の概要はあくまで本文書への導入となる案内のようなものに過ぎないものと捉え、本文と脚注あわせてすべてをお読みいただきますようお願い申し上げます」と、読者に全部読むように強いているところにも、自分のペースに人を合わせさせる、自分中心な一面が表れているようです。ご結婚したら、小室さんの都合や予定に合わせなければならなくなるかもしれません。  また、借金のトラブル以外にも、小室さんがかつていじめをしていた疑惑とか、小室佳代さんが遺産を回収するため反社の人に頼んだ疑惑など、いろいろな報道が出てきていましたが、全て詳細には触れず、「誤った情報」と斬り捨てています。中には誇張された報道もあったのかもしれませんが、とりあえず借金問題の件を納得させればミッションクリア、ということなのでしょうか。

元婚約者の心情はスルー。プライドの高さがチラついて

チラつくプライドの高さ 元婚約者の方への感謝は述べられていますが、彼の心情的な恨みつらみに答える言葉はありません。これまでの報道で元婚約者が切々と訴えていたのが、小室佳代さんと婚約したのに蚊帳の外で、アッシー、メッシーとしていいように使われた、という哀しい思い出です。その部分はスルーして、お金は借りたのか贈与だったのか、という部分だけを重視している小室さん。  例えば、女性が「お腹が痛いから今日は行けません」といったようなメールを送ると「お腹が痛い」という部分は完全スルーして「わかりました」とだけ返事をしたり全く思いやりを見せない男性がいますが、小室さんはもしかしたらその系統の、心情を斬り捨てるタイプなのかもしれません。  元婚約者の男性も女々しいところがありますが、共感を求める女性は、心情を理解してもらえないと物足りなく感じてしまいそうです。とりあえず借金ではなかったし、返すと借金だと思われるのでそれは避けたいし、国際基督教大学の入学金・学費は自分で払ったし、明治大学は受けていない、など随所にプライドの高さをかいま見せる小室さん。  もしかしたら仕事では能率を重視する、デキる男性なのかもしれませんが、一抹の冷たさは否めないです。でも、ニューヨーク州の司法試験のための勉強と同時に長文の文書を書き上げたところに、秋篠宮ご夫妻は、娘を任せても大丈夫、これだけポテンシャルがあればきっと経済的にもなんとかなると、安心してしまったのかもしれません……。幸せはお金だけではありません。国民の1人として、本当の愛があることを祈るばかりです。 <文・イラスト/辛酸なめ子>
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ