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“車いすでJRに乗車拒否された”発言に賛否。車いすユーザーの意見を聞いた

 骨が折れやすい障害を持ち、車いすを使用して生活するコラムニストの伊是名(いぜな)夏子さんのブログが議論を呼んでいます。
(画像:伊是名夏子さんブログより)

(画像:伊是名夏子さんブログより)

 伊是名さんは、JRの無人駅を利用しようとしたところ、駅員から一時「案内できない」と言われた経験を4月4日ブログに投稿。  これに対して、無人駅で駅員を4人も呼んで車いすを運ばせるのはクレーマーだ、駅員に感謝の気持ちはないのかなど、非難が殺到したのです。一方で、当事者が声を上げなければ社会は変わらない、と応援する声も。賛否の論争がいまや合戦になっています。  確かに、車いすの移動はとても不便です。私は合同会社ブラインドライターズという、スタッフ全員が障害のある方で構成された会社を経営しています。そのため車いすの方の介助をすることもありますが、自分の感覚からするとどうしようもなくイライラすることが多いです。

電車での移動スケジュールはまったく読めない

 まず改札でアテンドを頼みます。手の空いた駅員さんが来るまで待ちます。着駅に連絡を取ってもらい、駅員さんの確保ができるまで待ちます。改札で数十分、ホームで電車を何本も見送ることはザラです。  車いすユーザーは約束の時間の30分前には到着するように家を出るそうですが、それでも遅刻することがしばしばあります。それほど電車の時間が読めないんです。私は普段、「電車は最も時間の読める移動手段」ですが、障害のある方たちにとってはそうではありません。  ホームまでエスカレータしかない駅では、いったんエスカレータを使用停止にして、昇降用の装置を設置し「車いす乗りまーす!」とか号令がかかり、パレードみたいになります。ただホームに行きたいだけなのに、です。
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「大人しく従順であれ」障害のある人への無言の圧力
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