夫婦喧嘩は子供の脳に悪影響。自身が毒親にならないためには
子どもたちを大人の”毒”から守るために
もしも、家事や子育てに追い詰められたら、ストレスのはけ口が子どもに向かう恐れがある。そうならない前に、親自身が周囲にSOSを出すことが大切だ。前出の友田明美氏は「SOSを発している養育者を周囲が非難するような社会にしてはいけない」と力説する。
「子どもの発達に悪影響を及ぼす振る舞いの多くは、無自覚に行われているか、愛情の空回りに起因しています。それを周囲が『毒親だ!』と非難し遠ざけてしまえば、親は心を閉ざしてしまい、家庭内の環境が悪化しかねません」
新型コロナで外出する機会が減り、子育て環境の閉塞感が増している。そうした状況下では周囲から孤立した“孤育て”ではなく“とも育て”の意識を持つことが大切だと言う。
「学校施設、仕事仲間、ご近所、児童相談所、保健センター、両親の家族などが一体となって子育てをする社会を目指す必要があるのです」
子どもの意思を尊重する社会づくりを

友田明美氏
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