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貧困に悩む女性を、支援する女性たち「相談会には生理用品もお花も」

就活に必要な基礎化粧品や白シャツも用意

――洋服やバッグなどの寄付もあったとか。
洋服やバッグなどの寄付もあったとか

就活に着ていけるような白シャツやバッグ。

松元「相談者の女性たちは、仕事がないことによる生活の困窮に苦しんでいます。長期化するコロナ禍で、仕事をクビになったり、雇い止めに遭ったりしている人が多い。いざ就職しようにも、就活には身だしなみが必要です。そういうわけで、基礎化粧品、ストッキング、就職活動用の白シャツ、PCが入る通勤用のバッグ、パンツ、マスクなどを企業から寄付してもらいました」 ――確かに女性ならではの視点ですね。2日間で125件の相談があったと聞きましたが、どのような年齢層の女性たちが困窮しているのでしょうか? 松元「年齢を言わない、年齢をこちらから聞かない場合もあるので100%正確ではないかもしれませんが、手元にあるデータ上では40~50代の女性が多かったです。コロナ禍で打撃を受けた飲食業などのサービス業に従事していた女性たちが雇用から押し出されて、日雇いの職に就いたというケースも多いのではと思います」 ●相談に来た30代・シングルマザーの事例 「2020年秋にコロナの影響により会社都合で退職させられました。子供の食費や制服にお金がかかるし、失業給付もそろそろ切れそう。公的制度や支援団体の情報を教えてほしいです」 →住居確保給付、緊急小口資金の制度や、支援団体を紹介。緊急小口資金は借金をすることになり返せないから使えないと思っていたが、住民税非課税世帯は免除などがあることを知り、自治体の窓口に行くことになりました。
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来月の家賃が払えない
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