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結婚できない36歳元CA。婚活に160万円つぎ込んだのに迷走した理由

 恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
CA

写真はイメージです(以下同じ)

 モテて男性から人気のある女性なら、簡単に結婚できる……と思われがちですが、そんなことはありません。今回話を聞いたのは、元CA(キャビンアテンダント)で、10年以上婚活している現役“婚活難民”の女性。デート相手には事欠かなかった20代を経て婚活を始めた彼女が、これまで彼女が婚活につぎ込んだ金額は、なんと“新車1台分”の160万円。ここまで苦戦してきた理由は一体、どこにあるのでしょう。

“心配してくれる旦那さん”を持つ先輩が羨ましくて

 2011年3月11日、都内で働く恵さん(仮名/当時26歳 事務職 実家暮らし 年収370万)が昼休みを終えて仕事に戻ったところで、オフィス全体が揺さぶられるような地震が発生しました。東日本大震災です。  職場では同僚の携帯のバイブ音があちこちで響き、気付くとみんな誰かと電話して安否を確認し合っていました。結婚して10年以上のある先輩は、会社に夫が迎えに来て一緒に帰っていきました。それがものすごく羨ましく見えた恵さん。彼女の携帯は、鳴りません。  恵さんは当時神奈川の実家から1時間半かけて通勤していたため、帰宅難民の同僚と会社で夜を明かすことになります。同居の両親からも連絡はなく、夜に恵さんから電話をかけて帰宅できないことを伝えました。 「私の存在を覚えていてくれて、心配して気にかけてくれる家族を作ろう! よし、婚活する」  そう決意した恵さん。まさかその時は、10年後も婚活を続けているなんて想像もしなかったことでしょう。 ―――――――――― 【当時のプロフィール】 年齢  26歳 年収  370万円 恋愛経験  年齢=彼氏いない歴 お相手の希望  気にかけてくれる人 ―――――――――― クローゼット そんなできごとから約10年。いま私の目の前にいる恵さんは、最近婚活がうまくいかないと相談にいらっしゃった女性です。クローゼットには、年齢にふさわしくないウエストリボンのパステルワンピースなどがたくさんありました。これまで新車が1台買えるほどの金額を婚活につぎ込み、返済中の借入金もある債務超過状態であったため、「婚活は一時休止して、生活の立て直しを優先させましょう」とお伝えしました。  家族から連絡がなかった震災の日のことを、恵さんはこう振り返ります。 「私は二人姉妹の長女です。妹は問題を起こしたりすることがあって親にとっては手間がかかる子。でも私はしっかり者の長女って思われてて、あまり心配されないんです」  しっかり者ですか! と私は思わず突っ込んじゃいました。彼女の婚活も金銭管理もキャリアも、しっかりしていないことだらけなのに。

ドラマ『やまとなでしこ』を見てCAに憧れる少女

 恵さんは関東の地方都市で生まれ育ちました。父親は会社員というごく一般的な家庭で、実家で家業をしているわけでもないのに、「恵は長女だから」「あなたはこの家を継ぐのよ」と言われて育ちました。  子ども時代に松嶋菜々子主演のテレビドラマ『やまとなでしこ』を見て、華やかな航空業界に憧れを持ちます。
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 地元の公立高校を卒業後、月5万円の奨学金をもらいながら都内の私立大学に進学します。エアライン予備校にも通ってCAを目指しました。  努力が実を結び、念願の航空会社に内定をもらってCAとして就職しました。空港の近くの社員寮で、初めての一人暮らしが始まります。しかしその生活は、想像していたより厳しいものでした。
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カツカツの生活。合コンの誘いだけは多いけど
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