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南明奈さんの一件で考える「流産の後、医師の一言に絶句した」励ましがつらいことも…

 あなたは今まで、流産や死産を経験された身近な人と接した経験はありますか? 妊娠というおめでたい話題から一変、あまりに悲しい出来事に、言葉を失った方も多いかもしれません。  6月8日、タレントの南明奈さんが死産したことを自身のインスタグラムで公表しました。
「私達夫婦に授かった命は、空へと戻りました」「約7ヶ月という時間でしたが、私達家族は幸せでした。皆様から頂いた祝福の言葉が子どもの生きた証です」とつづり、ネットを中心にさまざまな励ましやいたわりの声があふれました。  これを受けて南明奈は6月23日までに「皆さんたくさんのメッセージありがとうございます。みんな読ませて頂きました」「皆さんからの言葉を支えに、夫婦2人笑顔で過ごしていきたいと思います」とインスタグラムに投稿しました。  その一方で、周囲がよかれと思ってかけた言葉が当事者にとって新たな傷になってしまうこともあります。実は、筆者は1年半前に夫をガンで亡くし、グリーフ専門士(喪失体験を抱えた人をサポートする専門家)の勉強中です。  流産や死産というつらい経験をした方やその家族と接したとき、どんな行動をしたり言葉をかけたりすればよいのでしょうか。

突然激しい腹痛がおき流産

 実際に、6年前に流産を経験したSさん(45歳)に、当時に感じた周囲の反応について聞いてみました。 「39歳のときに3人目を妊娠しました。そのときは『まだ私も産めるんだ』と、とても嬉しかったことを覚えています。小学生だった長男も喜んでくれて、次男の世話なども献身的にサポートしてくれました」(Sさん 以下カギカッコ内は同じ)  しかし、8~9週頃、Sさんの体に異変が起こります。 「突然激しい腹痛に襲われました。結局翌日、大量に出血し、病院に行ったところ流産していました。心拍を確認していて、新しい生命に喜んでいた矢先だったので、放心状態でした。もう自分の中にはいないんだな、と思って」  その時、医師に言われた言葉はSさんにとって忘れられない一言でした。
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医師の言葉に絶句
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