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<後編>脳死状態になることも…自殺を考える人に“もう一度だけ”あがいてみてほしい理由<yuzuka×よしむら香月>

誰にでもいいから、悩みを話して

image8yuzuka:よしむらさんから、自殺を考える人に伝えたいことはありますか? よしむら:誰にでも良いから、悩みを話してほしいです。ネットの知らない人でも良い。僕でも良い。もしかしたら悩んでることへの解決の糸口がみつかるかもしれない。自死を選ぶのであれば、これ以上やることがないってくらいまで他の方法を探してみてから選んでも遅くはないと思います。 yuzuka:そうですよね。とっさに自死を選んでしまう人もいるから、自殺を防止するって、すごく難しいと思います。私が自殺を考えていたときも、周りの言葉なんてなんにも響かなかった。  全部が綺麗ごとに思えたし、自分の周りにある世界だけがすべてに見えて、希望なんて一生手にできないような気持ちになってくるんです。私も首を吊ろうとしたことがあるから、全部じゃないけど、その時の気持ちが想像できます。この記事を読んで、「だから死なない」と思うのは難しいと思います。この記事の中の話が、死にたい理由の根本的な解決にはならないと思うから。  だけど、1日考える猶予が持てるなら、やっぱりそれには意味があると思うんです。「寝たきりになるのはちょっと怖いな」とか、生きる理由なんて、それだけで良いと思う。そうやって1日先延ばしにして、もう1日先延ばしにして、そしていつか本当の生きる理由を見つけてほしいって思います。  よしむらさんが言うように、「どうせ死ぬんだから」って、最後にあがくのはすごく大切だと思います。死ぬ気になった人間って強いと思うから。私の場合も死ぬ気になってはじめて、「なんだっていいや」と思えたんですよね。「なんだっていいや」と思って行動すると、実はどうにでもなることがあったりもする。助けてくれる制度だってたくさんあります。

「まったく関係のない人の話を聞いてみる」ということ

よしむら:その通りだと思います。僕はとにかく、自分とはまったく関係のない人の話を聞いてみるってすごく大切だと思っています。世の中には、自分とは全然違う考えや生き方の人がたくさんいて、そういう人を見つけられるのがSNSだったりしますから。何かヒントがあるかもしれないので、そういう人に直接、メッセージを送ってみても良いと思います。 yuzuka:そういえばこの前、作家の末井昭さんとお話する機会があったんです。『自殺』という本を出版されている方で、子どものころにお母さまが不倫相手とダイナマイトを使って自殺をしたというた壮絶な過去を持つ方です。  母親も失って、彼自身多額の借金も作って、ギャンブルで返そうと思って、さらに泥沼にはまっていたそうです。だけどある時から、彼も「なんだっていいや」って思えたそうなんです。すべてをネタにして生きていこうと思えてから、ようやくふっきれたと話しておられました。そしてそういう生き方にしたら、面白がってくれる人がたくさんいたんだ、と。  私は彼とマインドが似ています。私も風俗嬢になったり、借金にまみれたり自殺未遂をしたり誹謗中傷から整形をしたり。いろいろとあったけど、いろいろとあったから、今はなんだっていいやと思える。だからお互いの昔の話をして、「それは大変だったね」と、クスクス笑い合うことができるんです。
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まともに生きようとしすぎると、疲れてしまうから
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