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Vol.21-2 首を絞められても結婚を決意。人格障害の妻との日々を、夫は涙で語った

モラハラ編集長のせいで病状が悪化

 出会って間もなく入籍したふたりは、都内のマンションで同居を開始。1年後に控える結婚式の準備を進めていった。  ところが、入籍直後から初美さんの双極性障害の症状が悪化する。 「初美は出版スクールを卒業後、コールセンターの仕事は結局やめられないまま、そこでの日々をブログに書き綴っていました。すると、それがある出版社の目にとまり、晴れて本を出すことができました」  初美さんは作家としてデビューすることができた。 「その後もいくつかの出版社で執筆活動をやっていたんですが、そのうちの1社がひどい出版社で……。初美が言うには、モラハラをはたらく男性編集長に無茶なスケジュールと理不尽な全面書き直しを強要され、だまし討ちみたいな契約内容も結ばされたというんです」 写真はイメージです 男性恐怖症の初美さんは、断ることも、言い返すこともできない。すべての理不尽な要求を、その場では嬉々として承諾し、帰宅後に小林さんの前で号泣していた。

小林さんへの「攻撃」がはじまる

 しかも初美さんのコールセンター勤務は15時半から23時なので、執筆は深夜から朝方にかけて。昼夜逆転生活がたたり、初美さんの心身はすっかり疲弊してしまう。 「僕はその出版社から仕事を引き上げる提案もしましたが、初美に激しく抵抗されました。初美にとって本を出せたというのは人生で初めての成功体験でしたし、文筆の仕事は彼女の大事なアイデンティティでもある。どんなに理不尽であっても、仕事を投げ出すことは彼女にとって死にも等しい」  そもそも、コールセンターはストレスをためやすい職場だ。 「客からの『お前なんて使えない』『今からクレーム言いに行くから待ってろ!』といった罵詈雑言や脅迫は日常茶飯事。初美はそのストレスを家にまで持ち込んできてしまうんです」  帰宅後、一度スイッチが入ってしまうと、初美さんは我を忘れて暴れ、小林さんに当たりまくった。物を投げる、包丁を振り回す。そして、小林さんの首を絞(し)める……。  初美さんが暴れている最中、小林さんがスマホで撮ったという動画を見せてもらった。数年前のものだという。動画には恐ろしい光景が映っていた。
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