Beauty
Lifestyle

白髪を抜くのは絶対ダメ!「白髪対策のNG集」を毛髪のプロが教えます

 毛髪診断士の元井里奈です。  仕事の合間、育児の合間、ふとした時に見つけてしまった自分の「白髪」にショック! という経験はありませんか?
白髪

写真はイメージです(以下同じ)

 会社の同僚や友人においても、いつもは綺麗にしている子でも、ふとした時に白髪が1本見えてしまうだけで、一気に老けて見える。すると内心、(な~んだ、この子も年相応なのね)なんていう意地悪心が出てきたり。  だけど自分の白髪にいたっては、「こいつめ!!!」と言わんばかりに根元から引っこ抜いていませんか? それ、実はNGなんです。今回は、白髪の対処法についてお話しします。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

女性の白髪は、平均35歳頃から生えてくる

 まずは白髪のメカニズムから。  髪の成長には女性ホルモンが深く関わっています。そのため、女性は特に、更年期と呼ばれる45~55歳頃に女性ホルモンの分泌が急減することにより髪質が変化しやすくなります。  具体的には、ウネリが出る、パサパサになるといった髪質の変化や、全体的に毛髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることによるボリュームダウン、いわゆる薄毛が起こりやすくなります。
女性の髪の変化

女性は更年期と呼ばれる45~55歳頃(左)から髪質が変化しやすい。アラフォー以前(右)と比べて毛髪が細くなったり抜け毛が増えたりして、いわゆる薄毛が起こりやすくなる。※イラストはイメージ

 その変化の前に、まず多くの女性が悩むのが、白髪です。白髪は女性平均で35歳頃から発生し(男性は34歳)、側頭部から広がっていくと言われています。よく、紫外線を受けるイメージがあるからか、頭頂部から増えていくと思っている方もいらっしゃいますが、それは頭頂部の白髪が目立ちやすいからでしょう。

頭皮の健康のために、無茶な白髪ケアは控えて

 白髪の原因は3つあります。1つ目は、毛根にあるメラノサイトという色素細胞の機能が低下して、メラニン(髪の黒色のもと)の量が減る。2つ目、メラニンを作る酵素の働きが弱くなってメラニンが減る。最後に、せっかく作られたメラニンが何らかの理由で髪の毛に入りこまなくなる。  しかし、そもそもこの3つがなぜ起こるのか!? という部分はまだ解明されておらず、それゆえに白髪対策も科学的に立証されているものはほとんどないのが現状です。よく話題に挙がりやすいのが頭皮マッサージですが、やらないよりは良い、という程度でしょうか。悲しいですね。
毛髪診断士・元井里奈(もといりな)

毛髪診断士・元井里奈(もといりな)

 そう言われても、特に私たちアジア人の黒髪においては、白髪は目立ちますので、何もしないわけにはいきませんよね。しかし、白髪の悩みは、将来的に起こりうる薄毛の悩みに比べたら圧倒的に深刻度は低いということもお忘れなく。  白髪は隠せますが、薄毛はそう簡単に隠せません。未来の毛量を保つため、頭皮の健康のためにもにも、今から無茶な白髪ケア(薄毛の原因になるような、頭皮に負担のかかるケア)はやめておくのが賢明です。そこで私からは、様々な白髪ケアのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
次のページ 
白髪を抜くのは絶対にNG! ウネウネ白髪になっちゃう
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ