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夏服だけで真冬の国へ旅行。南半球は季節が逆と知らずトホホ…

物価高で洋服代も日本より割高

 ビーチリゾートで有名なケアンズやゴールドコーストは冬でも温暖ですが、オーストラリア政府観光局のホームページによると、シドニーの冬の平均気温は8.8度~17度。寒さは冬の東京ほど厳しくなさそうですが、とても半袖だけで過ごせる気候ではありません。 「友達はちゃんと厚手の長袖の服やコートも持ってきたそうで、『私がちゃんと言えばよかったね』と謝られましたけど、これは完全に私のミス。それでも『向こうで服を買えばいいんだから』とフォローしてくれたし、あまり気にしないようにしていました」  夜に日本を出発した飛行機は翌朝シドニーに到着しましたが、時間が早かったこともあって外の気温は10度。ふだんから寒がりだった彼女が耐えられるようなレベルではありませんでした。 「けど、ほかの国から来た旅行者の中には、あんなに気温が低いのに寒そうなそぶりすら見せずに半袖で外を歩いている人もチラホラいてビックリしました」 夏服で真冬のオーストラリアへ ホテルにチェックインした薫子は、荷物を置いて服を手に入れるためにすぐに外出。  最初はシドニー市内にあるというユニクロに行こうとしたそうですが場所がわからず、結局入ったのは街角でたまたま見かけたファストファッションのショップ。ただし、日本に進出していないのか聞いたことのないブランド名だったそうです。 「本当はダウンジャケットが欲しかったのですが、思っていた以上に高くて予算オーバー。それで長袖のシャツを数枚と厚手のパーカーを買ったんですけど、これだけでも日本円に換算すると約1万3000円。完全に予定外の出費でした」

想定外の出費で自分の買い物は少しだけ

 しかも、彼女は日本人女性でも体型は小柄。服はすべてSサイズを選びましたがオーストラリア人仕様の基準になっていたのかSでも少しブカブカだったといいます。 「シドニーでは我慢して着ていましたが、サイズが合ってないので日本だと不格好に見えそうじゃないですか。だから、帰国後はすべて部屋着として使っていました」  少ない収入の中からコツコツ貯めての念願の海外旅行でしたが、服代のせいでお土産の予算が削られるハメに。家族や職場への分はカットできないため、自分用のお土産の一部を断念せざるを得なかったそうです。 「これ以来、日本国内でも遠出するときは必ず天気と気温をチェックするようにしています。周りから見れば単なる旅の失敗談かもしれませんが、あんな経験二度としたくないですから(苦笑)」  服装のチョイスを誤ってしまえば、せっかくの楽しい旅行も台無しです。そうならないためにも天気と気温くらいは事前にチェックしておいたほうがよさそうですね。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「私のトラウマ体験」の一覧はこちらへどうぞ 【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ <文/トシタカマサ イラスト/zzz> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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