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“眞子さまの乱”どころじゃない「恋を優先させた天皇たちの100年」原武史さんに聞く

平成皇室のイメージと違う眞子さまへのバッシング

眞子さま 写真:日本雑誌協会代表取材

写真:日本雑誌協会代表取材

 私より公を優先させ続けた美智子上皇后は、世間のバッシングで失声症になったことがある。そして今また、眞子内親王は複雑性PTSDだと発表されている。ここまでバッシングされているのはいったいなぜなのか。 「平成という時代は、常に国民のために祈り、時に人々の傍らに立って声を聞く天皇と皇后の存在感が浮上しました。特に災害のときなどは跪(ひざまず)いて声をかけるふたりの姿が、何度も大きく報道されました。そして2016年8月には、天皇自身が『おことば』を通してこのような務めを象徴天皇の二大柱として定義づけた。皇室はこうあるべきという規範ができてしまったんですね。  だから眞子さんの振る舞いが、そこから著(いちじる)しくずれているという感情を抱いた。いまはSNSで誰もが好きなことを言いたい放題で、それら生々しい文字として宮中にも否応なしに入ってくる。こういう皇室批判がもっと盛り上がってしまったら、特に皇族の女性は格好の餌食(えじき)になり、皇室が安泰とは言えなくなります」

将来、眞子さまの決断が賛美されるかも

 ただ、この期に及んで宮内庁も当の眞子内親王も、もはや反論はしないだろうと原さんは予測する。 「昭和天皇と香淳皇后は結婚後に東京から離れた猪苗代湖畔に行き、夢のような新婚生活を送りましたが、やがて東京に戻れば現実が待っていました。しかし眞子さんと小室さんは、渡米すれば当面日本には戻らないでしょう。ふたりがニューヨークで開放的な新婚生活を送ることができれば、うまくいくんじゃないかと思いますよ」  このまま結婚生活をまっとうしたら、50年後か100年後には「愛を貫いて皇室を離れた自立した女性」として褒めそやされるかもしれない。 【原武史さん】1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)など。最新刊は『歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史』(朝日新書)。 公式ツイッターは@haratetchan <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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