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子供が生まれて夫が豹変。DV、赤ちゃん返りに愕然

「子どもが生まれてから、妻が女じゃなくなった」という男性の愚痴、よく聞きますよね。10か月の子を持つ筆者も、夫婦ふたりきりだった頃にまだ残っていた恋人気分はどこへやら。髪を振り乱し、すっぴんで慣れない子育てに奮闘するうち、ふと鏡を見ると垂れ下がったおっぱいに広がった腰回り……。夫もさぞかし幻滅していることだろうと思います。

 とはいえ、そんな自分を弁護するわけではありませんが、子供が生まれて変わってしまうのは、何も妻だけではありません。なかにはこんな豹変夫もいるので、要注意です! 家族問題に詳しい心理カウンセラーの木附千晶さんのお話と併せて、ご紹介しましょう。

子供と一緒におっぱいを吸う「赤ちゃん返り夫」



 弟や妹ができたとき、上の子がおっぱいを欲しがったり、おむつを当てたがったりする現象を指す「赤ちゃん返り」。ところがAさん(30歳)の場合、第一子誕生後、赤ちゃん返りを起こしたのはなんと夫(36歳)。

「夫は、わりと何事にも醒めたクールな性格で、口の悪いタイプだったんです。私はそんな彼に惹かれていたんですが、子どもが生まれてから一変。急に赤ちゃん言葉で私に甘えてくるようになったんです。『Yシャツとネクタイ、ママが選んでくれなきゃやだやだぁ!』『頭がいちゃい(痛い)のぉ~』って。私も彼を気づかう余裕がなく、申し訳ないとは思うので、なるべく笑顔で返すようにはしていますが、正直ドン引きですね。授乳中、反対側のおっぱいをチューチュー吸ってきたときには、生理的に虫唾が走る感じがして『やめてよ!』と言ってしまいました」

「夫は“大きな子ども”だと思え」とは夫婦円満の秘訣によく挙げられますが、Aさんの場合もはや“大きな赤ちゃん”。それだけ彼は寂しいんだと理解し、ぐっと我慢して相手するしかないのでしょうか……。

<木附さんの話>

夫, 家庭, 男の生態, 結婚, 育児「子供が生まれて豹変することは、男女問わず、よくあることです。子供は感情を揺さぶるものなので、それまで気づかなかった自分が出てきてしまうのです。ケースの記述からだけではわかりませんが、この夫は今まで“男らしくないといけない”と思っていた人だったかもしれませんね。無意識のうちに甘えたい自分を押し殺して男らしく振る舞ってきたのかも。だから子供が生まれて満たされなかった欲望が出て来てしまった。今までは甘え方さえ分からなかったでしょうからね」

 豹変したのではなくて、隠れた夫の顔が出てきたわけですね!

「まぁ、夫の気持ち悪さを我慢できる範囲なら、放っておいていいと思いますが・・・。焼きもちを焼いて子供につらく当たったりしないか要注意です」

ありがた迷惑な「自分大好きイクメン夫」



 もともと、家事などにまったく協力的ではなかったというBさん(28歳)の夫。ところが予想外にも、子どもが生まれてから打ってかわって積極的に育児に参加するようになったといいます。それって、いい意味での変化では?

「とんでもない! お風呂ではお湯を思いっきり顔にかけてしまい子どもが大泣き、換えたオムツや綿棒は散らかしっぱなし。服の畳み方も雑すぎて毎回私が全部やり直すはめに……。何度も指摘するんですが、直すどころか『パパ、イクメンだろ~』などと子どもにドヤ顔で話しかけてる。結局、“今流行りのイクメンなオレ”に酔ってるだけなんですよね。これなら以前の、何も手伝ってくれない旦那でいてくれたほうがマシですよ」

 改善の兆しがないのは、確かにストレスかも。でも、動機が何であれ、手伝おうという意志があるだけマシなので、そんなイクメン心をうまく持ち上げて転がしていければいいのでしょうが……。

<木附さんの話>

「この夫は人として未成熟な部分もありそうですね。『イクメン心を持ち上げてうまく転がす』のは、無理だと思いますよ。彼に足りないのは、スキルですから。赤ちゃんを抱くときは首に手を添えて……とか、感覚でわかりそうなものですが、それがわからずに枕を持つみたいに赤ちゃんを抱えてしまったり、子供の食べるペースに合わせずにどんどん食べ物を口に入れてしまうような親が目立つようになりました。このケースの場合、ポイントは子供に危険が及ぶほどひどいかどうか。もし子供に危険があるなら、夫に触らせないほうがいい。そして父親に育児を教えるNPOなどに行って、スキルを学ぶのもいいでしょう」

⇒突然DV夫に…後編(http://joshi-spa.jp/11198)に続く

【木附千晶さんプロフィール】
精神科医・斎藤学氏(家族機能研究所代表)によるメンタルケア会社「アイエフエフ」などでカウンセラーを務める。著書に『迷子のミーちゃん』、共著書に『教育を子どもたちのために』などがある

<TEXT/柚しょう子 PHOTO/Photomak>




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