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重い心臓病になった猫・さぶくんの穏やかな生活。覚悟を決めた飼い主さんの思いとは

最後の1秒まで「らしく」過ごせるように

 毎週通っていた専門病院も症状が安定してからは期間を空けられるようになり、今では2ヶ月に一度通院しています。 「病院が連携してくれているので、お薬は自宅から近いかかりつけ病院で処方してもらっています。ただし、さぶは腎臓の数値が高めなので専門病院への通院が空けられるのは最大3か月までです」  シニアのさぶくんは心臓以外にも体にいろいろな問題が現れ始めていますが、飼い主さんは「何をしてもどうせ死ぬ」と思わず、最後の1秒までさぶくんが「らしく」過ごせて、いたいと思えるおうちであれるようにと考えています。 さぶくん「私が選んだのではなく、さぶが私を選んだ。うちに来たくて来てくれて、いたくていてくれている子。一方的にかわいがっているだけじゃなく、さぶも私たちのことを大好きでいてくれていると日々、感じています」

負担を減らす工夫の数々

 一緒に病気と闘う中、飼い主さんはさぶくんの負担を減らす工夫もたくさん生み出してきました。例えば、投薬。ストレスをできるだけ減らすため、薬はおやつに入れて与えることにしました。 さぶくん「さぶはカリカリタイプのご飯やおやつしか好まないので、クリームが入ったものを半分に割り、クリームを取り出して薬の味を分からなくするペーストと一緒に薬を埋めています」  ただし、薬入りのものだけだと食べてくれないため、飼い主さんは普通のおやつも一緒にあげ、確実に食べてくれたかをチェック。 「薬入りは緑色のおやつを使い、食べ残しが一目で分かるようにしています。強心薬・利尿剤は1日2回あげるので、万が一食べずに出しても朝晩どちらのものか分かるよう、色が違うペーストを使っています」
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