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錦鯉のM-1優勝でソニーがお笑い賞レース三冠制覇。快進撃の理由とは

漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2021」の決勝が19日、テレビ朝日系列で放送され、錦鯉が優勝を果たしました。
©M-1グランプリ事務局 錦鯉

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50歳で「最年長チャンピオン」の栄冠を手にした長谷川まさのりは、優勝した瞬間、相方の渡辺隆と抱き合い号泣。「諦めないでやってきてよかったと思います。僕ラストイヤーが56歳だったんで・・・今年決められてよかったです」と語りました。

ソニーがお笑い三冠制覇

錦鯉のM-1優勝により、所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツ(SMA。以下、ソニーと略)は、『キングオブコント』では2012年度のバイきんぐ、『R-1グランプリ』では2016年度のハリウッドザコシショウ、2017年アキラ100%とあわせて、賞レースの三冠すべてで王者を輩出したことになります。 配信番組『M-1グランプリ2021 世界最速大反省会 漫才ショータイム!全ネタゴン攻め分析SP』(GyaO)で、前年度チャンピオンのマヂカルラブリー 野田クリスタルから「ソニーすごいですね」と三冠制覇について触れられた錦鯉・渡辺は「全部オリンピックイヤーに取ってるんです」と話しました。その上で、決勝のネタ選びでは、候補ネタをバイきんぐとハリウッドザコシショウに見せ、彼らのアドバイスで決めたと明かしました。 賞レースにおけるソニーの強さや、今回の錦鯉のネタについて、お笑い養成所の講師や、複数のお笑い事務所による若手芸人のネタ見せもつとめる構成作家の大輪貴史(おおわ たかふみ)さんに聞きました。大輪さんは、かつてピン芸人「大輪教授」として活動し、2007年にはR-1ファイナリストに選出されました。

ソニーの多様性がオリジナリティのある芸人を生む?!

――賞レース優勝者以外にも、コウメ太夫、AMEMIYAらが所属するソニーという事務所の強みについてどう見ていますか? 「ソニーさんは、さまざまな事務所から移籍してきた人が多く、多様性があるイメージです。 その環境だと『漫才とはこうあるべきだ』『若手はこうあるべきだ』など互いに思い、指摘し合うことが、他の事務所に比べて非常に少ないと想像します。 やはり、お笑い…、特に賞レースに関してはオリジナリティが非常に大切です。多様性がある環境だからこそ、オリジナリティの強い芸人さんが生まれやすいのかなと思います。多様性!今の社会に求められているものを体現しているのかもしれません」

視聴者まで事務所を意識するお笑い業界は少しヘン

――今回の決勝戦に進んだ芸人のうち、アンタッチャブル以来の人力舎からのM-1ファイナリストとなった真空ジェシカや、敗者復活戦を勝ち上がったワタナベエンターテインメント所属のハライチなど、非吉本勢が5組と例年より多いのも印象的です。今後の賞レースでの「非吉本系」芸人の展望はいかがでしょうか? 「個人的には『吉本』『非吉本』というのは、関係ないかなと思っております。 賞レースのエントリー数は吉本の方が絶対的に多いので、決勝進出者・優勝者が多くなるのは必然です。 歌手や俳優などは、事務所を意識して見られることはほとんどないのに、視聴者にまで事務所のことが意識して見られているお笑い業界は、少しヘンですね」
©M-1グランプリ事務局 錦鯉

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――今回の決勝でも、審査員のサンドウィッチマン富澤たけしが、ランジャタイへ「決勝だぞ!」とコメントしましたが、たしかに、彼らが同じグレープカンパニーの先輩後輩関係だと知っているからこそ愛情がある強めの発言をより楽しめるといった、所属事務所についてのお笑い知識が必要なのは独特かもしれませんね。 「少しだけ影響があるであろうことを考えますと…まずは、審査員が出場者と同じ事務所の場合、ひいきをしているように見られるのを避けるため、高得点を付けにくいところがあります。 これは人間ですから、仕方のないことです。 ただし、互いに吉本さんの場合は、やはり絶対数が多くなるので、いちいちそんなことを言っていたらキリがありません。他の事務所よりはその感覚にはなりにくいかもしれません。 ここは『非吉本系』が不利に働く可能性があります」 ――たしかに今年のキングオブコント決勝では、審査員の東京03飯塚悟史が、同じ人力舎所属のザ・マミィについて、「同じ事務所だから(審査が)甘いんだって言われるのが嫌で、ちょっと厳しくしました」と語りました。もちろん、番組を盛り上げるためのネタ発言の部分もあったとも考えられますが。
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今回はある意味でランジャタイの優勝
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