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安田顕がつぶやきシロー原作映画で主演「プレッシャーったらなかった…(笑)」

 家では温厚な父親、勤務先のスーパーでは部下から慕われる万年主任、だがその内心は周囲に嫌われないように気遣いフル回転! 中年男性の悲哀と生態をコミカルかつハートフルに描いた映画『私はいったい、何と闘っているのか』。つぶやきシローの同名小説を『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の李闘士男監督と安田顕の再タッグで映画化が実現した。

監督と3年ぶり再タッグ。同じ“主演”でも周囲と一緒に作っていく思いに

安田顕 再び主演を託された安田は「李監督とまた組めたのは、嬉しい誤算でした。私自身は動いていないとすぐ不安になる性格なのですが、コロナ禍でいろいろな作品が延期・中止になってつらかった。そんななか、本作で久々に撮影に取り組めて、なお一層ありがたみを感じましたね」と振り返る。 「かつて『愛しのアイリーン』で主演に抜擢されたときは、そうそうあるものじゃないし、名前を認知してもらえる機会になるかもしれないから、とにかく結果を出したかった。あのときは、そういった自分の欲が強かった気がします。  今回は同じ“主演”という立場でも、周囲と一緒にものを作っているんだ、という感覚に変わりました。お客さんの前に、まずはカメラマンさんや照明さんなどスタッフのみなさんに納得してもらわなければならないという思いで取り組みました」

「あの時のプレッシャーったらなかった……(笑)」

 座長の風格漂う一方で、「本作の第1弾のポスターなんて、私ひとり。それも顔のどアップでした。あの時のプレッシャーったらなかった……(笑)。『そんなに背負わさないで!』って」と、まだまだ主演には慣れない様子。喜劇も悲劇もなんでもござれの比類なき演技力を有しているにもかかわらず、あくまで謙虚な姿勢を崩さない。  その印象は、本作で演じた春男にも重なる。周囲には努めて穏やかに接するが、「脳内はいつだって戦場だ!」のセリフ通り、内面は感情豊かな役どころ。“心の声”である独白(モノローグ)も、驚異的に多い。演じる際に、どんな工夫を凝らしたのか。 「これほど長いモノローグを今までやったことはなかったのですが、だからこそモノローグ部分を切らずにチャレンジしたいとお伝えしました。クランクイン前にその部分を全部録って、現場で音源を流したりリハーサルで実際に喋ったりしながら演じました」
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お酒を飲みながら撮った最後のシーン
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