思ってもいなかった寒さに震えながら、露天風呂に到着すると、今度は別の試練が襲ってきました。
「やっと移動して脱衣所に着いたのですが、そこでもがくがく震えました。もちろん脱衣所に暖房はあるのですが、そこの前からしばらく動けませんでした。
脱衣所から風呂までも少し距離があったのですが、すごく遠く感じましたね。まだ深夜ではないにも関わらず、少しふぶいていて、まさに極寒。情緒のある露天風呂なのに、ゆっくり辺りを見渡す元気もありませんでした」
まさに東北の冬を舐めていたという容子さん。友人も同様に寒がっていたと言いますが、真冬の露天風呂はどのような気分だったのでしょうか。

「最初、足先だけ浴槽につけたのですが、あまりの寒さに熱くは感じませんでした。でも浴槽の表面から湯気がたっていましたね。やっとの思いで露天風呂に入ると、気持ちがよくて極楽気分に浸れました。身体の芯からほっとしましたね。
でも、今度は風呂から上がるにも、寒すぎて浴槽から出られないんです。まるで芸人さんの罰ゲームのようでした。せっかく温まった体を、震えながら脱衣所まで駆け足で移動しました」
全体的にはお得で楽しかったという旅行ですが、「なぜこれだけの施設が、普段よりも安いのか理由がわかりました」という容子さんでした。冬は、寒いゆえに行動力が落ちがちですが、お得なリゾートなども楽しめるチャンスかもしれません。
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<取材・文/池守りぜね イラスト/朝倉千夏>