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濱田岳が子役時代に故・蟹江敬三にかけられた“忘れられない一言”

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』など、ドラマ・映画に引く手あまたの人気俳優・濱田岳さん(33)が、全世界で累計2800万ダウンロードを突破したスマートフォン向けリズムゲームが原作の劇場版『DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』(2022年2月25日より公開中)に声優として出演しました。
濱田岳さん

濱田岳さん

 濱田さんは9歳で子役としてデビュー後、今年でデビュー24周年。さまざまな作品で多彩なキャラクターを演じ分ける演技派としての評価を確立されていますが、いつも立ち返るのはその「9歳の頃」だと言います。  人気俳優が今も大切にしている大先輩の“金言”の秘話も。本人に聞きました。

小学生時代、軽い気持ちで始めた俳優の仕事

――話題となっている朝ドラや映画など、俳優として絶え間なく作品に出ている現状を、どう受け止めていますか? 濱田岳(以下、濱田):素直にうれしく、ありがたく思っています。9歳からご縁があり、ずっと今日まで続けてこられています。終わりのない仕事ですから何か結論が出るものではない思うのですが、なんとなく思うことは、いろいろな偶然が重なって自分のところへお話がいただけているのではないかなということです。  今回の作品もそうなのですが、チャレンジする機会をいただけているので、それ自体が幸せなこと。なのでやる以上は「岳でよかった」と思っていただけるように頑張ろうと思っています。 ――芸歴で言うと25年になりますよね。振り返ってみて、思うことはありますか? 濱田:普通の小学生だった僕が、今の事務所のスターダストプロモーションにスカウトされて。スターダストは所属にあたって、レッスンも無料だったんですよ。それで家族に相談して、「タダで始めて、映画やテレビに出られるのであればラッキーだね」って。そのくらいの軽い気持ちで始めました。

セリフをちゃんと覚えれば大人が遊んでくれた

© Rayark Inc./「DEEMO THE MOVIE」製作委員会――デビューはTBSの連続ドラマ『ひとりぼっちの君に』でしたでしょうか。 濱田:事務所に入ってひと月経ち、ろくにレッスンも受けずにいたら「経験になるのでオーディションに行きましょう」と。それで放課後、TBSに呼ばれると、まわりはよく練習した同世代の子ばかりでした。みんな「よろしくお願いします!」としっかりあいさつしていましたが、僕は早く帰りたいので、ムスっとしていました。  するとなぜか一次に受かり、二次も悪態付いたらそのまま残され、三次に進み、四次、五次、結果、悪態を付き続けていたら受かってしまった。何を求められていたかというと、親に捨てられて擦れた子を探していたんですね。僕の悪態が役柄と奇跡のシンクロをしたんです。悪目立ちですよね(笑)。 ――それですぐお芝居に目覚めたのですか? 濱田:セリフをちゃんと覚えないと、大人は相手をしてくれないんです。ちゃんと覚えれば“遊んで”くれる。その感じが岳少年は楽しかったようで、あのみなさんとの最初の経験がなければ、とっくに辞めていた仕事だと思います。あの楽しさのおかげで33歳になるまで続けてこれたのだと思うんです。
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高みを見て登っていないから、難所もない
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公開情報
DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-』は2022年2月25日より公開中

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