交際期間が経つにつれて彼氏は彼女に対して、事あるたびにマウンティングをするようになってきたそうです。しかも、美枝さんがハッキリ嫌だと意思表示をしなかったせいか彼氏はますます増長。
はじめのうちは2人きりのときしかこうした言動や態度を取っていませんでしたが、やがて人前でも見せるようになります。
そして、出会うきっかけを作ってくれた同僚など共通の知人たちが集まった飲み会の席で、この彼氏は盛大にやらかしてしまいます。突然、「コイツ、実は高校行ってなくてさ」とまったく予想外のタイミングでずっと隠していた秘密をあっさりとバラしてしまったのです。
「彼は少し酔っていて、口を滑らせたのでしょうけど、その前から私のことを『コイツは本当にダメなヤツでさぁ』みたいなことを何度も言ってきて、本当は嫌で仕方なかったんです。それでもみんないるから気にしないそぶりをしていましたが、高校中退を暴露されたときはそれができず、その場で固まってしまいました」

ちなみにこの飲み会に集まっていた人たちは、彼女の中退歴について彼氏以外誰も知らなかったそう。幸い周りの人たちが気を利かせてくれて、すぐ違う話題に変えてくれましたが、いつものように明るく振舞うことはできませんでした。
「翌日、彼に暴露したことを問い詰めるとなぜか逆ギレ。謝罪の一言すらないことに腹が立ち、その場で一方的に別れを告げて電話を切りました」
その後、LINEで謝ってきたものの「ゴメンね~」という軽い調子だったので既読スルー。しばらくメッセージを送り続けてきたそうですが相手にしなかったそうです。
「彼はあの日、集まっていた他の人たちから私の秘密を勝手にバラしたことを後で責められたみたいです。もともとモラハラ気質のある人だったし、きっとあのまま付き合っても絶対に上手くいかなかったと思います。
自分の一番のコンプレックスを周りに知られたのは辛いけど、みんなそのことは一切触れないでくれているし、今は別れるきっかけを作ってくれたと前向きに捉えるようにしています」
そもそも本人の許可なく秘密を勝手に喋るのは人として論外。こんなデリカシーの欠片(かけら)もない男性とは別れて正解だったはずです。
【他の記事を読む】⇒
シリーズ「自分史上最悪の恋愛」の一覧はこちらへどうぞ
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/トシタカマサ イラスト/カツオ>
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。