“隣のおばさんに買われてた”息子の傷を「あんた、かわいいね」とえぐる母親。その胸中は|ドラマ『シジュウカラ』
千秋と同じ傷を持ちながら、再生の兆しも見えるみひろ
哀しいほど周りの目を気にするみひろは、頼みもしないのに忍と岡野が打ち合わせをしているときにコーヒーをいれてもってくる。それを機に、忍は漫画を描くときもみひろに役割を与えようとする。みひろは少しずつ自分の気持ちを確認していき、さらに忍の胸で号泣することで再生できそうな気配である。\#シジュウカラ 10話今日深夜0:12~🎉/
— シジュウカラ【公式】テレ東ドラマ24 放送中! (@tx_shijukara) March 11, 2022
千秋とともにみひろのもとに駆けつけ、 奇妙な提案をする忍。
また、岡野は忍と千秋の間に目に見えない絆を感じ、
不信感と焦りを抱き、ある行動をとります…。⚡️ #山口紗弥加 #板垣李光人#池内博之#酒井若菜 #宮崎吐夢 #入山法子 #テレビ東京 pic.twitter.com/MjU1Q6fcBG
自分を抑えつける忍、身動きが取れない千秋
年上の自分から千秋にアプローチするわけにはいかない。ましてや今は岡野とつきあっているわけだから、もう千秋に恋をしてはいけない。そもそも無理だったんだと自分を抑えつけているように見える。 だが、千秋もまた動けないのだ。母のこと、漫画のこと。身動きがとれないまま、日々を虚無的に送るしかない現状。自分がいちばん自分に腹を立てているのかもしれない。 彼は、たびたび忍の住むマンションの敷地内のベンチでブラックコーヒーを飲んでいる。少しでも忍のそばにいたい思いがあるのだろう。そんなとき、岡野がマンションへ入っていくのを見かけ、フッと笑う千秋の表情がいい。世の中なんて壊れちまえ、誰も彼もいなくなってしまえと呪うような、それでいて自嘲的な顔。 板垣李光人は無表情で気持ちを表現することにも長けている。山口紗弥加は「止まった表情」に気持ちがこもる。このふたりが一緒に動き出せる日は来るのだろうか。 【『シジュウカラ』ドラマレビュー1】⇒40歳妻を誘惑する、22歳男子の目的は?『シジュウカラ』山口紗弥加の演技が光る 【2】⇒「結婚生活が“苦しい”妻」は、我慢か離婚か、不倫か。女性たちの生き様にしびれる|ドラマ『シジュウカラ』 【3】⇒小さなトゲで妻を傷つける「今どきのモラハラ夫」。ベッドで妻から“意外な復讐”|ドラマ『シジュウカラ』 【4】⇒「男の浮気と女の浮気は違うんだよ!」と怒鳴ったモラハラ夫の、実は不安な胸中|ドラマ『シジュウカラ』 【5】⇒“隣のおばさん”に体を売った息子に「大人なめんなよ」と母。酒井若菜の壊れっぷりが見事|ドラマ『シジュウカラ』 【6】⇒稼ぎ頭だったモラハラ夫が、病気で倒れて専業主夫に。夫を号泣させた“妻の一言”|ドラマ『シジュウカラ』 【7】⇒浮気した夫が「かまってほしかったの!」と開き直り。20年耐えた妻の“反撃”は|ドラマ『シジュウカラ』 【8】⇒じわじわといやらしい男の嫉妬。18歳下男子の心をえぐる45歳男の“挑発”|ドラマ『シジュウカラ』 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】TVドラマ絶賛放送中の「#シジュウカラ」(#坂井恵理)コミックス最新⑦巻が、本日3/17発売!!
— JOUR編集部 (@JOUR_hensyuubu) March 17, 2022
【今から僕に証明させて。僕がどんなにあなたを愛しているか】
来週放送のドラマ最終回の前でも後でも、原作コミックもぜひお楽しみください!#山口紗弥加 #板垣李光人 https://t.co/1XWTCuP9MG pic.twitter.com/cvvfFDADIT
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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