同じくイギリスの『テレグラフ』紙電子版は、映画批評のロビー・コリンのコラムを掲載。タイトルはズバリ、「ウィル・スミスのビンタは、オスカー史上最も恥ずべき、そして許されざる瞬間だった」(原題『Will Smith’s slap was the most shameful – and unforgivable – Oscar moment ever』2022年3月28日 筆者訳)
ここでコリンが厳しく批判しているのは、暴力行為そのものよりも、その後のてん末についてでした。本来ならば警備員に連れられ会場をあとにすべきスミスが、なぜか再び最前列の席に座り、その後も式典を楽しんでいたことを疑問視。そして、殴られたロックのもとには誰も集まらず、加害者のスミスを慰める取り巻きにも違和感を抱いたと書いています。
こうした一連の光景が、<ハリウッドの大物であれば、自分のしたいように振る舞ってもかまわないと証明されてしまった>ことの悪例として記憶されるべきだと断罪したのです。