Lifestyle

雨の日に捨てられていた白猫・マオくん。“ずっとのおうち”を手に入れるまで

同居猫メルくんとゆっくり交流を図る日々

 そんなマオくんには、お兄ちゃん的存在の先輩猫がいます。
メルくん

元気モリモリで甘えん坊なメルくん

 現在、先住猫のメルくんとマオくんはつかず離れずな距離を保ちながら、ゆっくりと絆を構築しています。  飼い主さんはマオくんを迎えた後、メルくんにマオくんのにおいがついているものを嗅いでもらったり、ケージ越しに眺めてもらったりしてから2匹を直接対面させました。 メルくんはシャーと威嚇。「今では威嚇はしなくなりましたが、距離を取っているので、まだまだ仲良しには遠そうです」  けれど、メルくんはマオくんに対して興味はあるようで、自ら近づいてスキンシップを試みることもあります。 メルくんとマルくん ゆっくりと心を近づけている2匹が打ち解けるのは、時間の問題かもしれません。

ペットブームの今だからこそ、より命の重みを考えてほしい

 小さな命が捨てられているという悲しい場面に遭遇した飼い主さん。コロナ禍で世界的なペットブームとなっている今だからこそ、より命の重みを考えてほしいと訴えます。 マルくん5「生涯飼育する上でメリットとデメリットを真剣に考えてほしい。動物遺棄や虐待は、犯罪です。その行為に至るまでにどんな経緯があったのかは分かりませんが、その子の未来を考えてほしい。  発見が遅ければ、うちのマオは亡くなっていた。そう思うからこそ、自分ではどうにもできない場合は誰かに相談し、命を潰さない方法を考えてほしい」と飼い主さんは語ります。  どんどん猫らしくなっていくマオくん。しかし、そのニャン生はもしかしたら、始まって間もなく終わりを迎えていたかもしれないもの。だからこそ、マオくんの無邪気な姿を目にすると、改めて命の尊さに思いを馳せたくなります。 マオくん6 動物の命は、ブームにしていいものではない。そう胸に刻みこみ、命と向き合える人が増えていくことを心から願いたいものです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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