雨の日に捨てられていた白猫・マオくん。“ずっとのおうち”を手に入れるまで
同居猫メルくんとゆっくり交流を図る日々
「今では威嚇はしなくなりましたが、距離を取っているので、まだまだ仲良しには遠そうです」
けれど、メルくんはマオくんに対して興味はあるようで、自ら近づいてスキンシップを試みることもあります。
ゆっくりと心を近づけている2匹が打ち解けるのは、時間の問題かもしれません。
ペットブームの今だからこそ、より命の重みを考えてほしい
「生涯飼育する上でメリットとデメリットを真剣に考えてほしい。動物遺棄や虐待は、犯罪です。その行為に至るまでにどんな経緯があったのかは分かりませんが、その子の未来を考えてほしい。
発見が遅ければ、うちのマオは亡くなっていた。そう思うからこそ、自分ではどうにもできない場合は誰かに相談し、命を潰さない方法を考えてほしい」と飼い主さんは語ります。
どんどん猫らしくなっていくマオくん。しかし、そのニャン生はもしかしたら、始まって間もなく終わりを迎えていたかもしれないもの。だからこそ、マオくんの無邪気な姿を目にすると、改めて命の尊さに思いを馳せたくなります。
動物の命は、ブームにしていいものではない。そう胸に刻みこみ、命と向き合える人が増えていくことを心から願いたいものです。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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