アーティスト登坂広臣の素晴らしさは、決してぶれない一貫したテーマ性にある。「ANSWER」シリーズで深められた光と影の表現。彼が探求してきた「ANSWER」とは、いったい何だったのか?
「自分自身が何者なのか、という問いかけを前作『Who Are You?』でやって、その答えとして自分の光と影を見せようと『ANSWER…』を作りました」とライブMCで自ら解説する登坂。
2021年10月15日リリースのシングル『ANSWER…SHINE』のリード曲「You(Prod.SUGA of BTS)」では、光の世界がポジティブに歌われる。「この場所でわかったんだ」という歌詞には、その時点での「答え」を経過点として読み取ることができる。でも、答えは決して見つからないからこそ、探求され続けるものだ。そんな簡単に答えが見つかってしまったら面白くないし、むしろ見つからない喜びがある。
人生に答えがないように、表現にも答えや正解はないに等しい。答えを探求する過程で生み出された数々の楽曲。それがそのときどきの答えだと言うこともできるし、「ANSWER」シリーズの答え合わせについては、色々な解釈ができる。見つからない答えを探求するのが「表現活動」だとするなら、答えが見つからないから登坂は、どんどん楽曲をつくる。「新しい表現」が「答え」の代名詞じゃないだろうか?と、筆者はライブ前に考えていたんだけれど。
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