――よいたんのアンパンマン(※作中では大人の事情でオニギリマン)オタクぶりが描かれていましたが、オタ活は今も続いているのでしょうか?
まぼさん(以下、まぼ):それが今は、
「ゲゲゲの鬼太郎」に移行しました。去年までは家でずっとマントを着けて生活していたのですが、最近は鬼太郎のチャンチャンコを着て、外に出る時は必ず下駄を履いています。
――コスプレが本格的ですね!
まぼ:この前、「
水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた」(水木しげる生誕100周年の展覧会)に行ったときは、
チャンチャンコに下駄、髪に「目玉おやじ」のヘアクリップを着けるというガチオタの格好だったので私はすごく恥ずかしかったです。周りの大人の方は喜んでくれていました(笑)。
――本作で「
推し(よいたん)の推しは私の推し!」と描かれていましたが、どういう形でオタ活を応援しているのでしょうか?
まぼ:たとえば、最近までよいたんの1番の推しだったアンパンマンは、やなせたかし先生の原作も好きなので、フレーベル館の今出版されているものは全部購入して、絶版になっているものは古本で揃えました。やはり歴史が長いので推し甲斐がありますね。
水木しげる先生の作品も、漫画や図鑑を集めています。『水木しげる 鬼太郎大百科』(小学館クリエイティブ刊)には鬼太郎の生態や骨格が載っているので、
息子は鬼太郎の体内まで知っています(笑)。
アンパンマンは平和な世界観なので生死が描かれないのですが、ゲゲゲの鬼太郎は1番最初にお父さんが死ぬところから始まるんです。結構ショッキングな内容もあるのですが、息子は死後の世界や妖怪の特徴をすごく面白がっていますね。

まぼさんは取材でも水木しげる先生関連の蔵書をたくさん見せてくださいました!
――好きなことを親に応援してもらえると、より楽しめそうですね。
まぼ:周りの人から「物を与えすぎ」「子どもを甘やかしすぎだよ」と言われることもあるのですが、
子どもが興味を示した時は初速が大事だと思っているんです。興味を持った時に情報をしっかり与えると、すごく深くのめり込んでいくので面白いなと思っています。
「好きなものを自分で調べると面白いんだ」と子どもに理解してほしいんです。夫は「本はいくらでも買う」と言っていますし、私はおもちゃが大好きなので「買ってあげたいな」と思います。
「子どもには物を買い与えずに我慢させる」という方針も大事なことだと思うのですが、そこは「よそはよそ、うちはうち」でそれぞれのお家の方針を尊重し合えたらいいんじゃないかなと思います。