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30万円が2億になった男性も!“謎の投資イベント”が色々すごかった…|辛酸なめ子

半年後、暗号資産が暴落。元板前は?

 それから約半年……また同じ会場で開催された「資産運用EXPO」に足を運びました。前回とは大きく状況が変わり、オミクロン株と米国の利上げとウクライナ侵攻によって米国株が大幅下落。それに連動して日本株も下がってしまいました。 半年後、暗号資産が暴落。元板前は? 暗号資産市場に至ってはメジャーな通貨も軒並み暴落し、メルトダウンしたコインもある、という惨憺(さんたん)たる状況です。ビットコインと投資信託保有者としては気が休まらない状況ですが、「資産運用EXPO」に一発逆転できる希望はあるのでしょうか。  会場に入ってみて、暗号資産関係のブースはトークダウンしているのを実感しました。誰もいなくてチラシだけ置いてある所も。元板前の億り人とその仲間たちの姿もありません。実は手堅いのか、しいたけコンテナ投資のブースはまだ存続していました。他に目に付いた資産運用は……「利回り10%超え!」とパンフに書かれた「トレーラーハウス経営」。一瞬夢がありますが、まず建てるのに初期費用2000万円近くかかってしまうようです。災害時は仮設住宅として利用できて社会貢献にもなるそうなので、儲けだけではない充足感が得られるのかもしれません。

まだまだある怪しい投資話

「ブラジル・レアル建ゼロクーポン社債」(利回り10.633%)という、難易度が高い金融商品も。この商品を発行している銀行は「気候ファイナンスの分野におけるパイオニア」で「赤道原則に署名した最初のフランスの銀行」だそうで、そんなこと言われても素人にはわかりません。 「外貨両替機FCオーナー募集」というビジネスも。機械代金250万円~を払って両替機を設置し、下取り保証も。両替機を設置できる施設を持っている人に限られてきますが、ただ置いておくだけで為替差益などが得られるようです。具体的な年利は表記されていませんでした。  そんな中、会場で異様に高い利益率のブースが。「利回り35~40%!!」というビジネスは「eスポーツ施設投資(運営委託)」だそうです。利回りが高すぎて怪しまれていたのか、お客さんはあまりいませんでした。
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