――デザインがシンプルなので、学校以外でも着られそうです。

写真はイメージです。
佐野「男女兼用なので性別関係なくおさがりもできますし、海や公共のプールで着ても違和感のないデザインだと思います。
私たちはこの水着を『ジェンダーレス対応』としていますが、あえて『ジェンダーレス』という言葉を商品名に入れていません。それはジェンダーやLGBTQを気にする子だけが着る水着ではないからです。
小学校高学年や中学は個人の成長の差が出やすい時期です。体毛など体のことでからかわれて嫌な思いをする子もいますし、怪我やアトピーなど人前で肌を見せたくない子もいます。もちろん、特に理由はなくただ人前で肌を出すのが嫌という子もいますしLGBTQで悩んでいる子もいます。どんな理由であってもこの水着を選べるように『男女共用セパレーツ水着』としています」
――たしかに理由は人それぞれですね。
佐野「はい。ですので、私たちもこの水着を採用してくださった先生方に『
この水着が選択肢の一つになる事を願います』とお伝えしています。この水着を選ぶ子がいる一方で露出度の高い競泳用の水着を選んで、ガンガン泳ぎたい生徒もいると思います。この水着は体育の授業で使う分には全く問題はないですが、とにかく速く泳ぎたいという子にはやはり泳ぎにくいものです。そういう子は自分の着たい水着を選んでどんどん泳いで欲しいなと思います。自分の好きなものを選んで水泳の授業を思いきり楽しんでほしいです」