すると戻ってきた男性が「お礼に。良かったらどうぞ」とジャスミン茶のペットボトルを真希さんに差し出してきました。
「もう、胸がキュ~ンとなってしまいました。でもまぁ、煮干しそばはしっかりと完食しましたが(笑)。そしたらまた次の週の土曜日にも、その行列でそのイケメンと会えたんですよ」
しかも、真希さんが行列に並ぶとそのイケメンはわざわざ列から離れ、真希さんの後ろに並び直してくれたそう。
「『これでお互い好きな時に、トイレやコンビニ行ったりできるでしょ?』って。しかもLINE交換までしたんですよ。あぁ、こんな出会いもあるんだなと思いました。きっとこのまま私、彼(Kさん・27歳・メーカー勤務)と付き合うことになるんだろうなと思いましたね」
楽しくおしゃべりしながら列に並び、煮干しそばを食べ終わると真希さんは、思い切ってKさんに「これから何か予定はあるんですか?」とたずねてみました。
「そしたら間髪入れず『実はデートなんです。最近彼女ができたばかりで』と言われて、ガーン!って感じでしたね」
「なんでデートなのに彼女とランチしないの?」と聞いてみると「僕の彼女は、ランチにケーキとかソフトクリームとかしか食べないから。僕とはまるで好みや感性が違うところにすごく惹かれて」と返ってきて真希さんはさらにショックを受けたそう。
「『好みが一緒の方が気楽に誘い合えて良くない?』とちょっと食い下がってみたら『そういう付き合いは友達といくらでもできるし、僕が僕みたいな娘と付き合っても何も成長しないでしょ?』となおさら胸に突き刺さる答えをぶつけられて悶絶(もんぜつ)しました」