Entertainment
Love

セックスレス解消に“夫婦交換”してみた夫婦。その後に起こった大問題|ドラマ『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』

実際に“夫婦交換”した夫婦「妻は部屋の隅で泣いていた」

スワッピングを「夫婦としての究極の遊び」と言った夫婦に出会い、話を聞いたことがある。ふたりはアラフィフ、子どもたちも大きくなり、夫は浮気をした。それを知った妻は夫を咎めた。すると夫は「だったら、これからは夫婦でしかできない趣味を楽しもう。ふたりだけの秘密を共有しよう」と告げたという。 妻が連れていかれたのは、スワッピングパーティだった。最初は部屋の隅で泣いていた妻は、他の男性に触れられるまでに半年かかった。その間、夫も誰とも交わらずに我慢した。ついに妻が「交換」に応じたのは1年後。そこからすさまじい勢いで妻が「成長」していったというのは後日談だ。
夫婦交換のイメージ画像

写真はイメージです

もともと興味があるわけではなかった未知の世界になじむには、それだけの時間がかかる。夫婦としての長年の信頼関係があってさえ、そういう状態なのだから、ドラマの若い夫婦がどこまで「その世界」になじめるのか心配にさえなってきた。 夫に秘密がありそうだし、どうやら志保は、窪塚夫妻に「ゲーム」を仕掛けられているようなので、スワッピングの世界を丁寧に描いている時間はないのだろう。ただ、その世界で葛藤や悩みを抱えながらも「本当の夫婦とは」を追い続けている夫婦も、実際にはいる。「究極の遊び」なのに、「究極の哲学を追う」ようなところがあるのが、こうした異世界にはつきものなのかもしれない。

「家族になる」とは、一緒に責任を負うこと

「スワッピングは嫉妬を愛情に昇華させる」 「モラルに縛られたくない」 志保にとって衝撃的な言葉が、窪塚祥子からは次々と出てくる。 一方で、志保のママ友は、夫が浮気したからと30万円する腕時計を買わせてストレス発散している。 夫婦の関係も、愛情のありようも人それぞれ。 その後、志保は洋一郎から、夫の浩介が仕事で大変な思いをしていることを聞かされる。そういうことは心配させるから妻には話せないと浩介は言ったそうだ。 夫婦関係の取材をしていていつも思うのだが、夫婦は同じ船に乗っている。だからこそ話せないこともできないこともあるのだ。一方、他の異性はゲームだろうが恋愛だろうが思いやりをもって成立させることができる。そこに「責任」が介在しないから。「家族になる」ということは「一緒に責任を負う」ということなのだろう。 幼い娘と遊ぶ夫を見守る志保の表情はやさしい。母の顔だ。狭い日本のマンションで、そんな娘を寝かしつけて「さあ、妖しい雰囲気で男女の交歓をいたしましょう」というのが無理なのかもしれない。セックスレス夫婦が増加の一途をたどるのもよくわかる。
次のページ 
夫婦交換は、人間のもつモラルや愛にグサリとメスを入れる
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ