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『アトムの童』代役オダギリジョーが「香川照之よりハマってる」わけ。得体の知れない存在感

オダギリジョーが、物語のドキドキを倍増させる

 オダギリさんが『アトムの童』で今回演じる大手IT企業社長・興津は、主人公と過去に因縁を持ち、今もなお対立する敵役です。香川さんとの交代が報じられた際は、存在に重厚さがないことが不安視されていましたが、IT業界のどこかに本当にいそうな、いけすかなさくて胡散臭い社長を見事に表現していました。 『アトムの童』がオリジナルストーリーの作品であることから、交代が発表されてから彼に合ったキャラや設定に変えた可能性はあるにせよ、今まで彼が演じてきた役柄とはまた違う絶妙さがありました。  そして、彼が興津役であることによって、裏に「何かやむを得ない理由や過去がありそう」な雰囲気や、逆にサイコパス的な不気味さを醸し出し、この先、この人物の立ち位置や物語がどう転ぶかわからないドキドキを倍増させています。  つまり、オダギリさんが演じることによって存在自体にミステリーの要素を産み、興味をそそっているのです。もしこれが完全なヒールの印象である・香川照之さんであったなら、役自体への興味などこれほどまで感じさせなかったでしょう。  物語はまだ序盤。今後、興津と主人公の因縁や過去などが徐々に明らかになっていくでしょう。ストーリーの展開以上に、オダギリ興津の動きに目が離せません。 <文/小政りょう> 【関連記事】⇒オダギリジョーが香川照之の代打!「印象に残った代役」ランキング、逮捕や不倫降板で… 【関連記事】⇒『カムカム』オダギリジョーの“ずるい魅力”が爆発!るいを抱きしめる姿に悶絶 【関連記事】⇒最近のドラマが「離婚」をポジティブに描く意外な理由。松たか子“バツ3主人公”のかっこよさ
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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