「セックスしないからイライラしているというわけではないんです。一般的にはそういう言われ方をしがちだけど、そうじゃない。家族が嫌いなわけでもない。だけど
自分が誰かに心から愛されている、愛をもって必要とされている実感がないんですよ。
主婦だから家事をしなくてはいけない、妻だから夫の、母だから子どものめんどうを見なければいけない、嫁だから義母に尽くさなくてはいけない。それらを完璧にやって当たり前。だけどどんなにしてあげても、愛が返ってくることはない。虚しくなってしまったんですよね」

夫はいくらでもストレスを発散する場がある。実際、夫が風俗店の割引カードを持っていたこともある。夫は「行ってないよ、道ばたでもらっただけ」と言い張ったが、彼女は信じられなかった。
「
いつもイライラしている私に、夫はスワッピングをしないかと言ってきた。それも私を軽んじているから言えるんだろうと怒りを感じてならなかった。
夫は『イヤだったらいつやめてもいいから』『
このことで僕を嫌いになって離婚したくなったら応じる、だからとにかく一度だけ』と土下座したんですよ。
土下座までして夫がしたいことなのか、と心を動かされて……」
こじんまりした、よさそうなスワッピングパーティがあるから、主宰者に会いに行こうと夫は言った。ふたりで主宰者夫婦と会った。
「感じのいいふたりでした。その後、私は主宰の妻とふたりで話をしました。イヤなら無理しないでねと言われ、『
私は自分と夫が、夫婦としてどうありたいのか見極めたい』『他の夫婦と交流をもちたい』と率直に話しました。
私も仕事をしていて忙しいので家族ぐるみの友だちがいなかったし、義母が口うるさいから友だちを呼ぶこともできない。そんなことを言っていたら『
リョウコさんは自分のいろいろな欲望や欲求を抑えつけてきたのかもしれませんね』と指摘されて……。当たっているかもしれないとギクッとしました。
自分ではそんなつもりはなかったけど、彼女はさまざまな女性を見てきたから、感じるものがあったんでしょう」
リョウコさんの決意が固まり、翌週、パーティに出かけた。
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