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『学校へ行こう!』名物コギャルが、“元ギャル向け”ブランドを立ち上げていた。本人を取材/2022人気記事BEST5

令和ギャルとの共通点も

ギャル時代――さまざまな種類のギャルが存在するなか、共通していることはなんでしょうか?  ポジティブマインドをもっていることです。批判されることを恐れず、自分たちの強みに変えるパワーや包容力があるギャルが多いです。このギャルのもつ強みは、KALEKALEのお客さまにも通じることで、大人になったギャルたちにも自分の人生を楽しみ続けてほしいと願っています。 ――内面的な側面で共通点がみられるのは興味深いです。  中身がギャルの見た目に影響していることもあると思います。私もそうだったのですが、学生時代に下手だけど雑誌を見てメイクしてみたり。好奇心旺盛で、新しいものを取り入れることが好きな人が多い気がします。  今思うと、若い頃からメイクや美容、ファッションに興味をもち始めるギャルは多く、みなさん歳を重ねるうちにきれいになっていきます。青山や代官山でおしゃれな同世代のお姉さんを見かけると、元ギャルだったのかなと思うこともあります(笑)。 ――最近では「令和ギャル」という言葉を耳にしますが、現代のギャルと全盛期のギャルで違いはありますか?  今のギャルは、原宿のラフォーレや渋谷のキャットストリートにあるようなお店に行き、雑誌『NYLON』のような個性的な雰囲気のある人が多い印象です。昔も今も割と趣味嗜好は同じかと思ったのですが、令和ギャルの話を聞くと、時代の流れによって少し違いがあることに気付きました。  今はさまざまな情報が溢れている便利な時代だなと感じます。全盛期はテクノロジーが進化し始めた時代で、ポケベルから携帯になったり、携帯がカラー展開し始めたり、不便な環境のなかで、自分たちで試行錯誤しながらスタイルをつくっていました。

どの時代でも、自分の好きなスタイルがあっていいはず

――ファッションやメイクに違いを感じることも?  今のギャルは20年前の応用編なので、やはりクオリティは高いですし外れないですよね。私たちは情報量の少ないなかでメイクやファッションを探求していたので、変な格好をした人が多かったです。  全盛期のギャルを現代の人が見るとダサいと感じることもあるかもしれませんが、それでも楽しんでいました。きっとヤマンバギャルも多少の情報はあるけど「人より派手になりたい」「こんなこともしてみよう」と考えたなかで誕生したと思います。 ――外れない世の中だからこそ、生きづらさを感じる人もいそうですね。  そうですね。SNSで情報が溢れるほど入手できるため、同時にはみ出さないように過ごす人は多いのではないでしょうか。良くも悪くもとびきり変な人は生まれにくいのかなと思います。  でも、どの時代でも自分の好きなスタイルがあっていいはずなんですね。だからこそ、ギャルマインドを活かしたKALEKALEを通して、自分の好きなものを貫いたり、年齢や世の中に左右されない人が増えたら嬉しいです。 【インタビュー後半】⇒『学校へ行こう!』出演・名物コギャルの今「元ギャルにもファッションを楽しんでほしい」 <取材・文/Honoka Yamasaki 撮影/山川修一>
Honoka Yamasaki
昼間はライターとしてあらゆる性や嗜好について取材。その傍ら、夜は新宿二丁目で踊るダンサーとして活動。
Instagram :@honoka_yamasaki
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