
南極の気候にもなれて雪の中でも元気な様子
猫は寒いのが苦手なイメージがありますが、雪の中でも元気なたけしの写真も残されており、南極の寒さに負けずのんびり暮らしていたよう。ごはんをたくさんもらってムチムチになったたけしの写真はまさに可愛さの塊です。

ごはんを食べてムチムチになったたけし
ここで、読者のみなさんは不安になってくるでしょう。たけしは、帰国できたのか?まさか、犬たちと一緒に……!?
結論から言うと、たけしは無事帰国できました!
【画像をすべて見る】⇒
画像をタップすると次の画像が見られます

日本へ帰る船の甲板にて。隊員お手製の救命胴衣を着用
越冬を終えて、第1次隊と共にたけしも日本に帰ってきたのです。
帰国後は隊のなかでもひときわたけしを可愛がっていた、作間敏夫隊員の家に引き取られることになりました。南極では一緒の寝袋で寝ていたほど仲良しだったとか。

作間隊員とたけしと子犬。外出する作間隊員の後ろをずっとついて歩くこともあったそう
ところが1週間ほどしたある日突然、作間隊員の留守中にたけしは姿を消してしまいます。家猫も自由に外を出歩くのが普通だった当時。隊員達と過ごしたなつかしい南極を目指して、ふたたび旅に出てしまったのでしょうか。その後の行方は誰も知りません。
どこかで拾われて、また新しい家族や仲間を見つけていたらいいのですが……。極寒の南極でも元気に過ごしたたけしなら、たくましくのんびりやっていそうですよね。たけしの一生が幸せに満ちたものだったことを祈ります。
<文/女子SPA!編集部 たけしの写真提供/国立極地研究所>