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山田邦子のM-1審査にネット大荒れ「来年は引き受けないで」本人は「受けます」即答

採点はいい意味で番組をザワつかせた

山田邦子「こんなはずじゃなかった」毎日新聞社

山田邦子「こんなはずじゃなかった」毎日新聞社

――採点について「邦子さんなりの審査基準がある」派と「ブレすぎ」派に分かれて賛否がありますが…。 <審査に関しては、1番手のカベポスターに84点を付け、「ああ、1組目だから基準として付けたのだな。他の審査員より低い平均値で推移するのかな」と思ったところ、2番手の真空ジェシカに95点!これはさすがにビックリしました。80点台と90点台は、表示される数字の色が違うので、80点台が「低得点」という印象になりやすいですし。 ただ、そのあとを振り返ってみると、邦子さんの採点は、結局カベポスターが最低点、真空ジェシカが最高点と、その間で収まっていました。数字だけで見ると、ブレていたというより、1組目と2組目の幅にインパクトが出ただけのことでした。結果としては、いい意味で序盤に番組をザワつかせ、視聴者の興味のひとつになりました> ――たしかにTwitterでは「山田邦子」が番組放送中ずっとトレンド入りするなど話題でした。 <邦子さんの真意や審査基準は、もちろん私にはわかりません。技術や漫才文化にとらわれず、素直に「面白い!」と思えたコンビに高得点を付けたのかな、という印象です。 さまざまな審査の考え方があることに7人いる意味がありますし、天下を取った“邦ちゃん”に「面白い」と思わせることができるなんて、そんな光栄なことはありません。 途中、M-1グランプリ創設者の紳助さんに「今朝メールしました」というお話がはさまったのは、審査員としての覚悟や想いを感じましたし、ひょうきん族を見ていた世代としては嬉しかったですね>

出場の順番は恐ろしいもの

M-1_2022_9番手_キュウ  ©M-1グランプリ事務局

キュウ  ©M-1グランプリ事務局

――決勝の審査について、“出場の順番の運が大きく左右した”という声もあがっていましたが、いかがでしたでしょうか? <キュウの審査の際に、松本人志さんをはじめ審査員の方々から「順番に恵まれなかった」「順番でしょうね」などといった言葉がありました。そのことが「順番の運が大きく左右した」印象を付けていますが、M-1グランプリに限らず、賞レースでは必ず順番の運は付いて回ります。 公平性が求められる大会ですが、ある程度仕方ないことですし、そこも楽しむ要素のひとつかもしれません。(敗者復活組をトップにするべきでは、という意見もありますが) そんななか、笑神籤(えみくじ)を引くのが、第三者であり、不正を許さないであろうアスリートであり、文句を言ってもケンカになったら絶対勝てないであろう、那須川天心さんというのは素晴らしいキャスティングですね!> ――「キックボクシングの神童」ですから有無を言わせませんよ(笑)決勝の放送後に、公式YouTube動画でネタをそれぞれ個別で見てみると、オンエア時とは印象が違っており、あらためて順番は大きいと感じます。 <順番に正解があればいいのですが、そういうわけでもないのが難しいところです。「ハチャメチャな漫才」で場が荒らされたあとに、「緻密(ちみつ)で繊細な漫才」がハマることもありますし、その逆もあります。設定や手法、キャラクターが被って、あとに出た人が割を食うこともありますし、逆にそれが功を奏することもあります。 余談ですが、何年か前のR-1グランプリの予選で、パンツ一丁の芸人が3人連続で出てきたことがありました。2人目は「またかよ…」と、残念ながら登場でスベってしまいましたが、3人目は「またかよ!」と、登場だけで爆笑を取っていました。 誰もが日常生活で「さっき笑えたことが今は笑えない」「偶然が重なって思わず笑っちゃった」ことがあると思います。順番はそのくらい恐ろしいものです。“運も実力のうち”と言えばそれまでですが…>
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2ネタ連続ウエストランドで「まだ悪口あるのかよ!」
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