――ビーズクッションが迷惑なゴミになることを知りませんでした。
滝沢「ゴミの『出し方』にも気をつけてほしいですが、『出す時間』にも注意が必要です。というのも、ゴミを回収する際に封の開けられたゴミ袋をよく見ます。一度ゴミを捨てた人が、封をわざわざ開けてそのままにするとは思えないので、ゴミの中身を物色されている可能性も考えられます。
僕は清掃員の仕事を始めて、まっさきにシュレッダーを買いました。仕事をする中で『
個人情報って簡単にもれるな』と思ったからです」

封筒は個人情報だけちぎってシュレッダーにかけ古紙回収へ
――怖すぎます。
滝沢「可燃ゴミより不燃ゴミのほうが多く開けられているので、高価な物や売れる物を探していたのかもしれません。粗大ゴミに出したはずの布団がなくなった、という女性もいました。『回収予定の布団が出ていません』と連絡したところ、とても怖がっていました。ストーカーなどの可能性もあります。ゴミを朝に出すのが面倒くさくて、夜間にゴミを出してしまうと漁られやすくなります。ゴミを出す時間にも注意してください。」
――出されているゴミを見て、気づくことなどはありますか?
滝沢「
いろんな地域のゴミを回収していると、いわゆるお金持ちの人が住んでいる街のゴミの少なさに驚きます。お金持ちと言っても、いろんなレベルのお金持ちがいると思うんですけど、上位のお金持ちは、ゴミの量がとにかく少ないんです。ゴミから『自分の認めたもの以外、絶対買いません』という意思すら感じます」
――すごいですね。
滝沢「この話をすると、『家が大きくて収納スペースがたくさんあるから、ゴミが出ないんだ』とか『外食ばかりしているからだ』という声を聞きます。でも、安い洋服やちょっとした雑貨を大量に捨てているのを見たことがないんです。洋服は時々、1着捨ててあるくらいです。自分が気に入ったものをだけを買い大切に着て、着なくなったら誰かに譲ったりしているんじゃないでしょうか。
事務所の先輩の有吉弘行さんも、『必要のないものはゴミになるから、家の中に入れない』を徹底しています。無料だからもらう、とりあえずもらう、安いから買うっていう考えがないんだと思います」