何か言われるたびにモヤモヤしながらも、夫や義母などと一緒にお出かけしたある日、またショックな事件が起こります。

「広い野原のある大きな公園に行きました。みんなでお弁当を食べて楽しく過ごしていたのですが、息子が派手に転んで大泣きしたんです。すると『
男の子なのに泣き虫ねぇ』と義母。夫がそれに呼応するように『
やっぱり甘やかしてるからじゃない?』と一斉に非難。子どもが転んで泣くくらいあたりまえじゃないですか?わたしも子どもと一緒に泣きたいくらい悔しかったです」
外野からあれこれヤジを飛ばしまくる夫と義母に困り果てていましたが、ある瞬間から吹っ切れたという吉池さん。

「だんだん子どもが大きくなってくると、吉池さんにベッタリ懐き、夫や義母にはあまり近寄らなくなっていきました。それはそれで『
マザコンに育てている』と批判されましたが、わたしはそうではないと思いました。子どもってよく人を見ているんですよね。自分に寄り添ってくれる人か、それとも外野から愚痴って何もしない相手かを判断しているんじゃないかと思いました」
それ以降、夫や義母になんと言われようとも、子どもの気持ちを第一に考えて育てていこうと決めたそう。そして数年経ったころ、息子の本音を聞くことができました。
「いろいろ言われ続けましたが、息子が小学校高学年になり、夫や義母のあしらいが上手くなってきました。夫や義母は『成長したわねぇ』と言っていますが、息子は夫や義母のことを『
ああいう人たちだから仕方ないよ』とアッサリ。わたしよりも大人だなぁと感心しました」