「女風」には、さまざまな男性たちがいる。お客さんである女性の好みはさまざまだ。「若い男の子がいい」「落ち着いた男性がいい」など、その好みは男性用風俗より細部にわたる。
いったい、どういうお客さんが多いのだろうか。

「女風に興味はあるけど、どの男性に頼もうかというだけで何ヶ月も吟味(ぎんみ)されるお客さんもいますね。
メイン世代は20代後半から30代の一般の人。自身も風俗の仕事をしているというわけではなく、既婚でもセックスレスだったり、未婚でセックス経験が少なかったりという女性も多い。中には50代のお金を持っている女性もいます。
そういえば『おばあちゃんを喜ばせてあげたい』とお孫さんから依頼があったこともありました」(吉岡そのさん。以下カギカッコ同じ)
キラキラしたホスト系の男性より、きれいだけどキラキラしすぎていない男性のほうが受けがいい。一歩引く感じ、穏やかな男性がいいという意見も多いという。
「電話でけっこう細かく好みややりたいことを聞くんですが、最初はお客さんも緊張するので『お任せで』と言う人が多いですね。
女性は安心しないと心を開けないので、セラピストたちもそこは真剣に考えています」
たとえば待ち合わせの場面で「初めまして」とは言わない。周囲の人に女風だと気づかれないためだ。あたかも知り合いのように「○○さん」と軽く明るく声をかける。髪型や持ち物をさりげなく褒めたり、手をつないでもいいという人には手をつないだり。
疑似恋愛の気分を盛り上げるのは、男女問わず風俗の鉄則だろうが、
女風の場合、女性の好みに個人差が大きいので男性セラピストたちは相手の心理を読まなければならない。
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