「甘い言葉をささやいてほしい女性もいれば、もっとさらっと対応してほしい女性もいるわけです。そういう女性心理をどこまで見抜けるかがセラピストにとっては重要なんですよね。彼らがプライベートでもそこまで女性の気持ちに添うことができるなら、恋人にするにはとてもいいんじゃないかと思っています。まあ、私は彼らのプライベートなところまでは知りませんが」

セラピストに恋心を抱くのは、裏方としては御法度だし、そもそも「彼らに恋心なんて抱きませんよ。ある意味で、彼らは大事な商品ですし、私は商品をきちんと管理するトレーナーですから」と吉岡さんは笑った。仕事仲間ではあるが、ときには「寮母さんみたい」な関係なのだという。
欲求を抱いたとき、さらりと女風を使える人が増えたら
電話で女性客から、さまざまな要求を聞いたり、ときには「私、処女なんで」と個人の悩みを耳にしたりしながら、初めてで誰を指名したらいいかわからないという場合は、吉岡さんが一生懸命、マッチングを考える。その後、そのセラピストがセラピー後に事務所に戻ってきて、「内勤さんに渡してって言われた」とお菓子などをもらうことがある。吉岡さんが和む瞬間だ。
「年齢を気にする人もいるし、経験がないと悩んでいる人もいる。電話をかけてくるお客さんもさまざまですが、
一般的にはおしゃべりして癒やされたいというよりは、マッサージで癒やされたい、なおかつちょっとエッチなこともしたい。そういう女性が多いです。欲求を抱いたときに、さらりと女風を使える人、うまく性欲を解消できる人が増えたらいいなと思いますね」