Entertainment
News

“女性向け風俗”の男性セラピストは「みんなエロまじめ」女性を満足させる秘訣は<マンガ>

人間、暇とお金があると性欲に走るのかも

「私は就職したことがなかったんです。アルバイトでなんとかなってきた。でもさすがにコロナ禍では飲食店のシフトにも入れず、経済的に苦しかったですね。あげく閉店。まだ奨学金の返済も残っているし、どうしたらいいんだろうと。適当に生きてきた自分を悔い改め……はしなかったですが」(吉岡そのさん。以下カギカッコ同じ) 明るい笑顔でそう話す吉岡さん。なんともたくましい、というか頼もしいというか。 コロナ禍においても風俗産業は決して衰えはしなかった。 「人間、暇があってお金があると性欲に走るのかもしれませんよね」 吉岡さんは、のんびりとそんなふうに分析する。

お客さんにとっては、受付の電話から“前戯”

とはいえ、最初に女風(女性用風俗)で働き出したときは、とにかく上司が怖かった。いかにも夜の業界のしゃべり方、言葉は悪いしぶっきらぼうだし。それでも妙に適当でノリがいいところもあった。 「ラブホ街のレンタルスペースみたいなところに面接に行って、女風の裏方だとやっと理解して。私は性的な経験がそれほどないし、性に対してオープンなタイプでもなかったんです。だから『いつから働ける?』と言われても、なんだか怖くてたまらなかった。はっきり答えられずにすぐ働くことになってしまったんですが……。  最初のうちは出勤しても泣いてばかりいました。パソコンもまともに使えないし、電話とれと言われても声が震えてしまう。あの日のことは鮮明に覚えていますね。大人のおもちゃも、まったく知らなかったんですよ。電マとかローターとか言われてもわからなかった」 たとえばお客さんからの電話を受けて、待ち合わせ場所を決めるにも、「渋谷」と聞いて「渋谷です」と伝えると、「渋谷のどこだよ」と言われてハッとするようなことがあった。そこまで気が回らなかったそう。見かねた上司から、「必死で決意して電話をかけてくるお客さんにとっては、この電話が前戯みたいなものなんだ」と諭(さと)された。 【第2回を読む】⇒女性向け風俗で「おばあちゃんを喜ばせてあげたい」孫からの依頼も。必要とされる意外な場面<マンガ> 【第3回を読む】⇒「助けて!」“女性向け風俗”が警察を呼んだ日。駆けつけたスタッフは凍りついた<マンガ>
次のページ 
セラピストたちの研修で、女性客の役をしたことも
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ