「スーパーのパック肉に怒りを感じてた」菜食生活の沼にハマった20代女性の戦い
―連載「沼の話を聞いてみた」ヴィーガン女性の沼<中編>―
「世の最先端をいくハリウッドセレブが肉を食べていないということは、それが正しい」。そう考え、完全菜食主義であるヴィーガン生活へ突入したいるみるくさん。
【前編を読む】⇒「焼肉なんて野蛮!」ダイエットをきっかけに過激な“菜食生活”にハマった女性の主張とは
「当時はマドンナとかグウィネス・パルトローとかのセレブたちがインタビューでこんな感じのことを語ってました。美のヒケツ? もう何年もヴィーガンなのよ。みたいな。そういう記事を読んでは、自分の食に対する信念は正しい! と考えがますます補強されていきました」
前編で紹介したとおり、いるみるくさんはダイエットで極端なカロリー制限をしたことで摂食障害寸前となり、健康を取り戻そうと粗食をはじめ、そこからマクロビ、ゆるベジタリアン、有機野菜、そしてヴィーガンへとたどり着いた。
幸い食べ吐きの衝動は収まり、ダイエットもそれなりに成功。ところがたまに風邪などで体調を崩し病院に行くと、その食生活をやんわり忠告された。
「以前より体重が落ちてるので、ダイエットしたの? とか医者に聞かれるわけですよ。そしてヴィーガン生活を伝えると『肉は食べたほうがいい』『あなたの食生活は普通なことじゃない』『女性だからこの先子どもがほしいと思ったときに、つらい思いをするかもしれない』『あなたはもう大人だから僕があれこれ言う立場ではないけれど』と。そのときは、わかってないなあ~みんな、みたいに感じました。年寄りだからとか、まだわかってないの? とか。そんなふうに思ってましたね」
医師からの忠告に反発!
極端な食生活は人間関係にも影響
自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。お気軽に、山田ノジルnojiruyamada@gmail.com まで、ぜひご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。