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「スーパーのパック肉に怒りを感じてた」菜食生活の沼にハマった20代女性の戦い

話を聞いていると、いるみるくさんは非常にまじめな人なのだとわかる。セレブのオシャレさに憧れてヴィーガンになったという入り口はミーハーであるものの、ヴィーガンを通じて食肉のありかたを真剣に考えるようになったというのだから。

いっそ自分で狩るべきなのか

「そのうち、パックされてスーパーに並んでいる肉にも怒りと疑問が沸いてきます。処理されて食材となった段階から関わるのはずるい。自分で狩って殺すことから関わり、責任を取るのなら食べてもOKなのではないかと。初期の目的だった美と健康を通り越して、動物とどう関わるかみたいなことを話していましたね」 ヴィーガン体験談202303-2c「肉を食べるなら、撃ち損ねて苦しんで死ぬ鹿とか見たうえでないといけない! とまで考えていました。自分でとことん関わるか、まったく関わらないか……間がなかった。調べたら意外と、ヴィーガン出身のマタギっているのかもしれませんね」

ヴィーガン生活はつづかなかった

最近の女性向け情報などを見ていると「週末ヴィーガン」や「ゆるベジタリアン」など、力を抜いて無理なくつづける提案が多々見られるが、いるみるくさんさんは真逆だ。とことん突き詰めたくなる性質なのだろう。 それなのになぜ、ヴィーガンを辞める選択をしたのか。それは友人との同居生活を始めたことがきっかけだった。 (後編につづく) <取材・文/山田ノジル>
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。お気軽に、山田ノジルnojiruyamada@gmail.com まで、ぜひご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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