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脂肪の増えすぎはこわーい“メタボ炎症”に⁉︎腸活から改善する方法って?

“腸活”の食事のポイントは善玉菌を増やすこと

で、腸活の方法はというと、「善玉菌を増やす食事」。 一つは、ヨーグルトやチーズ、味噌などの乳酸菌を多く含む発酵食品を日常的に食べること。“日常的”というのがポイントなので、毎朝1個ヨーグルトを食べるなど、習慣にしてしまうと続けられそう。 ヨーグルト 納豆 発酵食品 チーズそしてもう一つは、善玉菌のエサとなる食物繊維も意識的に摂ること。具体的には、便のかさを増やし、腸を刺激してくれる根菜や豆類に、血糖値の急上昇を抑えコレステロール値にもよい働きをする海藻類を意識して食べるといいみたい。 こうした食生活を送っていると、善玉菌が増えて腸内細菌のバランスが良くなっていきます。すると、腸内で発生する毒素が減って、慢性炎症も抑えられていきます。そして、全身の“火種”がおさまっていくことで、血糖値や高血圧、肥満なども改善。体全体が整っていくのです。 これからの季節、ダイエットを始める方も多いのではないでしょうか。ダイエット成功のカギは、食べる量を減らすだけではなく、メタボ炎症を抑えていくことが重要なのかもしれません。 編集部が調べたところによると、肥満傾向のある人に、一定期間MI-2乳酸菌という乳酸菌を摂ってもらったところ、炎症を示すマーカーの数値が有意に下がったとともに、腹部総脂肪面積も減ったという発表があるみたいです。このような乳酸菌を使っているヨーグルトを試してみるのも良いかもしれないですね。

「腸脳相関」で、腸が健康ならメンタルも安定!

腸内環境を改善すれば、ダイエットにもなるし、“メタボ炎症”の原因となる内臓脂肪の減少につながるし、いいことづくめ! しかも、腸内環境を整えるメリットはこれだけではありませんでした。 「『腸脳相関』という言葉があるように、腸と脳は密接に関係していて、腸内環境が整うとメンタルの安定も期待できます。気持ちが落ち着いていれば、ストレスからどか食いをすることもなく、量が少なくてもおいしい食事に満足感を得ることができるのではないでしょうか」 脳腸相関また、メンタルが安定していると腸のコンディションも整うという関係も。ストレスコントロールも大切で、工藤先生も「仕事や育児、介護で日々忙しい世代にはとくにストレス発散を!入浴や睡眠など、自分なりの方法をもつといいですね」とアドバイスしてくれました。 「慢性炎症は自覚がありませんし、“火種”だと甘く見て放置していると、がんになりやすくなったり、老化が進んだり、気づけば“焼け野原”になってしまうということにもなりかねません。内臓脂肪が多く腹囲が気になる方は、意識したその日から生活習慣を変えていきましょう」 【工藤孝文】 内科医・糖尿病内科・統合医療医・漢方医。福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、自身のクリニック:みやま市工藤内科院長として地域医療に力を注いでいる。専門は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病、漢方治療など。日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本肥満学会・日本東洋医学会・小児慢性疾病指定医。 <文/鈴木靖子>
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