85歳、一人暮らしの田村セツコさんに学ぶ「人生をとことん楽しむコツ」
自分の気持ちを正直に書きまくる
「初体験の新しいワールド」を楽しむ
「年をとることを怖がらないほうがいい」と田村さん。なぜならそれは「当たり前のことだから」。そう、誰にでも平等におとずれましし、むしろ「初体験の新しいワールド」だと田村さんは言うのです。視力が弱くなったら、新しいメガネを試せるチャンス、耳が弱くなったら、聞きたくないことは聞かなくていいって解釈してみたり。その人のアンテナで、いくらでもプラスに変換できるのです。避けられない出来事からは、逃げるのは無理。だったらとことん楽しむのが勝ち。
「幸せ100個リスト」を田村さんは作成しています。「コーヒーの香りを嗅ぐ」「鉛筆を削る」「工事現場を観察する」……。日々いくらでも増えますし、お金もかかりません。
ひとりの暮らしは毎日自由。ひとりをエンジョイさせるのは、その人の心向きにかかっているのです。田村セツコさん、85歳。好奇心のおもむくままの暮らしは、幸せの宝庫です。
<文/森美樹>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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