稲森いずみが、不倫夫に復讐する妻を演じる『夫婦が壊れるとき』（日本テレビ系、金曜深夜24時30分～）が注目を集めています。原作は2015・2017年にイギリスでオンエアされて大評判となった『女医フォスター 夫の情事、私の決断』（原題『Doctor Foster』）。2020年には韓国もリメイクされ高視聴率を誇りました。 　夫婦関係や不倫、夫婦間の“復讐”について著書多数の亀山早苗さんが、話題のドラマを読み解きます（以下、亀山さんの寄稿）。 【前回記事】⇒浮気された妻は「内臓がせり上がるような地獄」を見る。ハサミを握り…次の行動は｜ドラマ『夫婦が壊れるとき』 　ドラマ『夫婦が壊れるとき』の3回目は、夫に浮気され、相手も把握した陽子（稲森いずみ）の心の激しい浮き沈みが描かれていた。なんといっても稲森いずみの迫真の演技から目が離せない。 　この人は主演も助演もこなす稀有（けう）な存在ではあるが、女医であり副院長であり、好きなことを仕事にしている夫を物心ともにサポートしているという陽子役が、凜とした稲森自身のたたずまいによく合っている。

#フウ壊オフショット
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真壁家の3人
本当の家族のような和やかな雰囲気で撮影しています❣

#夫婦が壊れるとき 第2話⚡️
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— ドラマ「夫婦が壊れるとき」金24:30【DEEP】 (@deepfriday_ntv) April 13, 2023

　現実的で知的で息子を愛する賢母としても完璧。なのに夫の浮気がわかったとたん、彼女の中ですべてがガラガラと音を立てて崩れていくのが見ていて伝わってくるから、心が痛む。 　夫である昂太（吉沢悠）の映画制作会社が設立10周年を迎え、パーティが開かれた。そこには夫の不倫相手である理央（優希美青）も来ている。彼女の父親に映画への投資をしてもらうのが昂太の狙いでもある。陽子は周りに促され、みんなの前でスピーチをした昂太に近づく。そして黙ってキスをする。

#フウ壊 復習

遂に夫の携帯から不倫相手を知ってしまった陽子。
一方で何も気づいていない昂太と不倫相手の理央は…

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　会場にいた理央は思わず目を背ける。妻と恋人が同じ会場で、それぞれ相手を意識しているのだが、理央は陽子が自分たちの関係に気づいていないと思っている。 　頭痛がするとパーティを抜け出して帰宅した陽子の荒れっぷりがすごい。家族写真を床にたたきつけ、「いい夫」だった昂太の裏切りを呪うように赤ワインをぐびぐび飲み干す。椅子を引く手つきさえ荒い。細かいところに陽子の怒りと虚無感がにじみ出る。