大会の方向性を位置づけた、トップバッターの金属バットVSマシンガンズ
――とくに印象に残った戦いはありましたか?

(画像:THE SECOND公式サイトより)
<第1戦の金属バットVSマシンガンズが、「THE SECOND」の方向性を位置付けたと感じました。
第1回大会の第1戦、これから続くであろう番組の記念すべきトップバッター、金属バット。やさぐれた風貌でラフな会話から始まり、ワクチンを話題に出すなど、地上波のテレビでは「ドキッ」とするような箇所がいくつかありました。M-1グランプリでは、まず見られないような漫才でした。(仮に彼らがM-1の決勝に行っていたら、それはそれでやっていたとは思いますが)
対戦相手のマシンガンズも、アドリブのような雰囲気から大会自体をイジり、エピソードトークの延長のような漫才をしました。これもM-1グランプリの決勝ではなかなか見られないスタイルの漫才です。
この時点で「この大会は今までと何か違うぞ!」と感じた方も多いのではないでしょうか?
「なんでもありなのか!?」と思わせた2組の対決が、次のスピードワゴンVS三四郎にも影響したと思われます。もし、第1戦目がギャロップVSテンダラーの正統派対決だった場合、三四郎の風向きも変わっていた可能性があったでしょう。
この第1戦、今大会だけでなく、今後数年の「THE SECOND」の行き先すら決めてしまったと、個人的には感じています。>

(画像:THE SECOND公式サイトより)
――「実質決勝」と番組内でいわれていたギャロップVS囲碁将棋の準決勝はいかがでしたでしょうか?同点というヒリヒリする結果になりましたが。
<同点の展開は痺(しび)れましたね!「3点を付けた人数が多かった方が勝ち」という大会規定でギャロップに軍配が上がりました。
逆に1点を付けたのは、囲碁将棋0人、ギャロップ2人でした。考え方によっては「1点を付けた人が少ないほうが勝ち」というルールになっていた可能性もあります。その場合は囲碁将棋に軍配が上がります。これは本当に甲乙つけがたい勝負でした!
大会全体で、個人的にはギャロップの1本目のカツラのネタと、囲碁将棋の1本目のモノマネのネタ、この2本が特に面白かったので、そのネタ同士で対決していたらどうなっていたのか、と思ってもいるのですが…。(このときの得点は、ギャロップ277点、囲碁将棋276点でギャロップが1点高い)この2本が面白かったと思った人も多いと思うので、「実質決勝」という言葉が出たのではないでしょうか?>
【関連記事】⇒
『THE SECOND』元人気お笑い芸人が感じた「ほかの賞レースとの決定的な違い」