Fashion

最強のおしゃれとは?世界的デザイナーが教えてくれた大事なこと2つ

どんなに古くても優れたデザインのものは十分に着られる

 そのおしゃれな男女の中には、あれはゴルチエのデザインねと一目見てわかるようなアイテムを身に着けている人たちもたくさんいました。  現在、ゴルチエの製品は古着しかありません。劇場に来ていた人たちの中には80年代、90年代といった、かなり古いゴルチエの服を着ていた人もいました。どんなに古くても、ゴルチエの服は今でも着られるし、全く古びていないのです。  デザインものは流行が廃れると着られなくなると勘違いしている方が多いのですが、流行に大きく影響されるのはむしろTシャツやジーンズといった定番のもの。それに比べて優れたデザインのものはずっと持っていても十分に着られるものが多いのです。
ゴルチエデザインのバッグ

ゴルチエデザインのバッグ

 さてうちに唯一残っていたゴルチエデザインのものはこちらのバッグ。少々くたびれてはいますが、デザイン的には今でも全く問題なし。今でも時々使っています。 ジャン・ポール・ゴルチエのロゴ

自分らしくあることこそが最強のおしゃれである

『ファッション・フリーク・ショー』のメインテーマは人と違うこと、自分らしくいることの美しさです。  その自分らしさを育てる養分は、見てきた舞台、聞いてきた音楽、読んだ本、受けた講義、そして着てきた服。そして、その自分らしさの探求に貢献できる人こそが優れたデザイナーであると言えるでしょう。  ほかの誰とも違う、自分らしくあることこそが最強のおしゃれであると、ゴルチエ先生はショーを通して私たちに再度教えてくれたのでした。
<文/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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