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“女性サウナー”を描く漫画家・まんきつさん「街の銭湯で常連に怒られたのがすべてのきっかけ」

 銭湯を牛耳る厄介なヌシの存在、女湯で展開される禁断のガールズトーク――。  そんな“女性サウナの世界”を漫画家のまんきつ氏が描いたマンガ『湯遊ワンダーランド』が今年7月よりテレビ大阪・BSテレ東でドラマ化されるという。  主人公のまんきつ役をドラマ主演17年ぶりとなる、ともさかりえが演じる。昨今盛り上がりを見せるサウナブーム以前から、サウナを愛してきた彼女に実写化についての心境を聞いた。

ドラマ化が決まった時は嬉しくてジャンプした

まんしゅうきつこ

『湯遊ワンダーランド』筆者のまんきつさん

――ドラマ化の話を聞いたときはどう思いましたか。 まんきつ:自分の作品は映像化とは無縁だろう、と思ってたんです。なぜかというと女性のお風呂のシーンがあって、コンプライアンス的にも難しいだろうなって。だから話を聞いたときは、本当に嬉しくてジャンプしちゃった! ――主演はともさかりえさんです。 まんきつ:ともさかさんって聞いたときに、『湯遊ワンダーランド』のセリフを喋っている画が頭の中でリアルに再現できたのでぴったりだなと思いました。

ヌシの洗礼を受けたことが作品の生まれるきっかけ

まんしゅうきつこ――‘16年10月から週刊SPA!で連載がスタート。女性サウナの世界を描いた漫画が当時は少なかったと思います。 まんきつ:そうですね。私がこのマンガを描こうと思った瞬間があって、初めてサウナに入ったときに常連の女性に怒られたんですよ。「タオルを敷け」「髪の毛を洗ってから入れ」って。その言い方がちょっとキツくて、こんな街の銭湯にまで閉鎖的な世界があるんだなと。今までそういう世界のマンガを読んだことないぞ、と思ったのがきっかけなんです。 ――ヌシの洗礼を受けたことが作品の生まれるきっかけに。そういうヌシという存在は男性サウナでは聞かないかもしれないですね。 まんきつ:そうそう、いないんですってね。でも最初に言われたとき、私は泣きそうになっちゃった。こういう女性サウナの実態を描いたら、マンガを読むことで同じ目に遭った人が「例のあれか~」とショックが和らぐんじゃないかとも思いました。
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女性サウナーが急増。そのワケとは?
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