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“女性サウナー”を描く漫画家・まんきつさん「街の銭湯で常連に怒られたのがすべてのきっかけ」

’19年に放送されたドラマ「サ道」の影響でサウナーが急増

まんしゅうきつこ――サウナブームで女性サウナーもだいぶ増えたと思うんですが、サウナ施設で声を掛けられたりしますか? まんきつ:全然声を掛けられない。メガネを取ってるからかもしれないけど。サウナブームで男性も女性もだいぶ増えましたよね。でもそれは’19年に放送されたドラマ「サ道」の影響からだと思いますよ。 ――この連載中にはここまでサウナが盛り上がるとは。 まんきつ:だから、ここ最近サウナーになった人たちは『湯遊ワンダーランド』のことを知らないんですよ。以前知人から「サウナの歴史と歴史の狭間に『湯遊ワンダーランド』は落ちちゃってるね」って(笑)。本当にそうだと思うし、それもあるからバレないのかもしれない。

サウナハットはヌシの目から逃れられる優秀アイテム

まんしゅうきつこ――そんなまんきつさんからすると、今のサウナブームをどう見られてますか? まんきつ:あ、ごめんなさいから入ってもいい?前にSPA!のインタビューで、サウナブームについて聞かれたときに「サウナハットかぶってる人ってなんかスカした人が多くない?」っていうことを言っちゃって。 それがYahoo!ニュースに掲載されて軽く叩かれたんですよね。それは「サウナハットは頭から熱を守るものなので被ったほうがいいです」っていう意見もあったり、「この人は『まんしゅうきつこ』なんて頭のおかしいペンネームをつけてたぐらいだからサウナの熱で脳がやられている。こういう人ほど被ったほうがいい」っていう、MCバトルだったら100%負けることを書かれて……。 ホームサウナで会いたくないヌシがいて、試しにサウナハットを買って被ってみたら全然バレない。だから今は、嫌な常連さんがいるときはサウナハットを被っているんだけど、本当に熱から頭を守ってくれる。ちゃんと理にかなってるし、良いものでした。そこはちゃんとごめんなさい、と伝えたい。 ――以前は「ブームの恩恵を受けてない!」と怒っていました。 まんきつ:サウナブームと言われてるなかで重版もかからないしってふてくされてたけど、重版もかかって、今回のドラマ化によってすべてが報われました(笑)。ブーム大好き、大歓迎です!ドラマ版ではいろいろな銭湯が登場したり、クセの強い登場人物を誰が演じるのか、私自身も楽しみにしてます。
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“ヌシ予備軍”になりつつあるまんきつさん
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