小学校前から東大を目指した子たち、結果どうなったのか?結婚相手に意外な基準
「お父さんは、世間一般で高学歴と言われるような部類です。そうした場合、子どもの成績が悪いと母親のせいにされると思うのでしょうか。もしくは、自分が果たせなかった夢を、子どもに託(たく)しているのか。
どちらにせよ、父親の存在を感じる家庭がすごく少なかった。前に早期教育仲間のお子さんが不登校になったとき、お母さんが心配していたのは『勉強が遅れるんじゃないか』だったんですよね。え、子どもの心を心配するんじゃないんだ…と、そのお母さんの精神状態も心配になりました」
子どもが選ぶ結婚相手とは?
「だって自分がまったく尊重されてこなかったのに、他人を尊重することなんてできませんよね。過剰な早期教育を押し付けられて育つと、勉強さえしてればいいんでしょう? みたいな気持ちにもなるんじゃないでしょうか。
いま、結婚している子どもたちもそれなりにいますが、そこですごく不思議に思っているのが、私たちみたいな教育ママに育てられて、名門進学校に行って東大入って就職して……みたいな人が選ぶ女性が、知性重視じゃなくて見た目重視に思えるケースが多いこと。
そうして子どもが生まれると、再びお母さんが子どもの成績を自分のせいにされては…と、早期教育に走りそう。そんな悪循環があるんじゃないかと思うんですよね」
母親の自己犠牲が求められる社会
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。


