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ネトフリ『オオカミちゃん』出演の29歳アーティスト、過去の“つらい日々”を明かす「今は自分を大切にしたい」

“フェイマニ”とのコミュニケーション

Mikako――ダンス&ヴォーカルグループというのは、ファンとの絶妙な一体感が生まれると思います。 Mikako:ほんとうに絶妙です。アーティストとファンのラインはもちろんありますが、私はパフォーマンス中でも一人の人間としてファンに向き合っています。特にMCのときは、今感じるこの気持ちをシェアしたい一心で客席の一人一人を隅々まで見てしまいます。  あれ、こっちでは笑ってる方がいるのに、こっちでは泣いてるんだな。ステージから見える景色はさまざまです。普段のコミュニケーションとしての会話とまったく変わりません。 ――ファンの方からすると嬉しいと思います。“推し”と目が合うわけですから。 Mikako:私はちゃんと見ています。気のせいではありませんよ(笑)。

Zepp Yokohamaライブまでの半年間

Mikako――2014年リリースのシングル「Better Without You」を改めて聴くと、あの4つ打ちのリズムに強いインパクトを感じます。そこから2019年のシングル「NEW AGE」を聴くと、ここではさらにアップデートされた4つ打ち感が。2021年10月19日リリースの1stフルアルバム『F』では特に「little more」から「The Light」へのR&Bフレイバーのトラックの流れが絶妙です。この10年間でサウンドが変化しているようで、変わらない良さもある。グループの歴史をサウンド面から振り返ってみてどうですか? Mikako:私たち「FAKY」は、あえてジャンルに縛られないことを意識していました。4つ打ちのEDM、R&Bフレイバーの楽曲やポップスなど、不思議と「FAKY」感があるサウンドになります。何をやっても「FAKY」色になるのが強みです。  ビジュアルも同様です。音楽表現もファッションもメンバー5人の個性がまったく違い、特定のジャンルがありません。ところが5人が揃ってステージに立つと、なぜか一つの調和した集合体になるんです。 ――グループのアニバーサリーだけでなく、Mikakoさん自身、6月に29歳となり、20代ラストイヤーを迎えました。 Mikako:私にとっての節目として覚悟を決めていた年です。さらなる愛情を持ってすべてのことに向き合いたいと思っていたところ、見事にタイミングが重なりました。  Netflix作品『オオカミちゃんには騙されない』への出演では、今まで見せてこなかった側面を強調しています。私はこうやって生きていて、こうやって表現している。人としての向き合い方をリアルに見せられる場だと思っています。  ファンの皆さんにもその人らしさを大切にして欲しいです。あなたにはあなたの良さがある。そのあなた自身を自分で愛する。この節目の1年、「私はこう思ってますよ。あなたはどうですか?」というラフな気持ちでちゃんと伝えていきたいです。 ――「little more」のミュージックビデオで自分と向き合うための鏡が出てきます。今のお話を聞いて、Mikakoさん自身がファンにとってのレファレンスになるのかなと思いました。その意味で、2024年1月に開催される「Zepp Yokohama」ワンマンライブも楽しみです。 Mikako:「FAKY」が単独で立てるなんて、ただただ幸せなことです。早くライブをやりたいです。「Zepp Yokohama」ライブまでの半年間、一つ一つのステージを大切にしたながら、自分自身と向き合い続けたいです。 【インタビュー前半】⇒「本格的に音楽を始めたきっかけはK-POP」29歳注目アーティストが語る“音楽とファッションの関係” <取材・文/加賀谷健 撮影/市村円香>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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■FAKYワンマンライブ情報
公演名:「FAKY ONEMANLIVE 2024 -DEPARTURE-」
日程:2024年1月13日(土)
会場:【神奈川】KT Zepp Yokohama
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