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スーパーが「無料の農業体験バスツアー」を続けるワケ。親子で参加してわかった3つのメリット

3.子どもが野菜好きになる

昼食に提供された地場野菜をたっぷり使ったお弁当。おいしくて感激しました

昼食に提供された地場野菜をたっぷり使ったお弁当。おいしくて感激しました

 もっとも顕著だったのが、野菜に対する姿勢です。  普段野菜を積極的に食べない子どもたちが、お腹ペコペコ状態で野菜弁当を食べ「(苦手だった)ナスが食べられた!」「肉もおいしいけど、野菜もこんなに食べられるよ!」と報告してくれる姿に、心が温まりました。  自宅では、お土産にたっぷり持ち帰った野菜たちをどう料理するか? という意欲も満点でした。  このような体験ができるのであれば、子どもの食わず嫌いを、闇雲にしつけや食育でなおそうとしなくても良いのかもしれません。
収穫した野菜たち。野菜嫌いを克服するきっかけは、ちょっとした経験で生まれます

収穫した野菜たち。野菜嫌いを克服するきっかけは、ちょっとした経験で生まれます

学びは、「楽しい」と「気持ちいい」をセットに

一番楽しかったことは、お楽しみ企画の「ニジマス釣り」だったそうです

一番楽しかったことは、お楽しみ企画の「ニジマス釣り」だったそうです

 最後に、このような学びを伴うツアーが、参加者が無理なく心から楽しめるようになっているか? という点についてです。今回は収穫体験の他、お楽しみ企画としてニジマス釣りや温泉もセットになっていました。  この、何も考えずに心身を喜ばせる体験があると、子どもは結果として学びも無理なく習得してくれることに気がつきました。 サミット 我が子はニジマス釣りが一番ワクワクしたそうですが、このような子どもの素直な感想こそが、参加してよかったと確信する瞬間でもありました。  最近のスーパーマーケットでは、社会貢献活動や顧客サービスが盛んになりつつありますから、このようなお得で有意義な体験のチャンスをチェックしてみてはいかがでしょうか? ※季節により収穫物や昼食の内容、また午後のレジャーは変更になります。また、天候により中止の場合もあります。 <取材・文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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