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「不妊の悩みに靴下」?!妊活やアトピー、子育てママを惑わせる怪しい健康情報の罪

特に子どもが小さければ、毎日のお世話に明け暮れながらちょっとした隙間(すきま)時間にポチポチ検索するくらいしかないので、そうした情報にハマりやすくなる。 がん母闘病沼202308「二人目不妊だろうかと悩んだときは、冷えとり靴下に心をもっていかれましたね」

靴下に希望を託す

「私はもともと冷え性で、靴下を3枚とか履いてたんで、5枚重ねるのは抵抗ありませんでした。『冷えとりで自然妊娠!』みたいな記事を読むと、希望が湧いてくるんです」 がん母闘病沼202308「毎日体に手をかけてると、すごくいいことをしている気になって楽しかった」 佳子さんの話す「冷えとり靴下」とは、天然素材の靴下を5〜10枚重ね履きして足裏から毒素を出すと健康になれる、と謳われた健康法である。 体が冷えるからあたためるという一般的なものとは違い、“つわりも更年期の不調もがんも虫歯も何もかもがコレで解決!ミラクル!”という、なかなかに突拍子もないことが主張されている健康法だ(しかも医師が提唱した健康法であるのが、すごい)。

冷えは天敵、という思い込み

「いま思うと妊活、出産、子育て情報って、そうしたおかしな健康情報っていくらでも混ざっているんですよね。妊婦は体を冷やしちゃいけない、とかってごく普通に言われることじゃないですか」 がん母闘病沼202308「だから冷えとりも体にはいいよね、と思って普通に受け入れていました」 冷えとり健康法の面白いところは、重ね履きした靴下に穴が開くと「毒素が出た証拠」とされるところだ。佳子さんは、穴の開かない靴下を見て「私もまだまだだな〜(笑)」と思っていたそう。 筆者は穴が開いたら、重ね履きしたことによる摩擦だと思うのだが。
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沼に深入りしないワケは
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